古典文学史(上代〜近世:ジャンル・作者・成立順) ── 問題
基礎
- 次の作品の作者(撰者・編者)はどれですか。『東海道中膝栗毛』 (ア 太安万侶(稗田阿礼が誦習) イ 舎人親王ら ウ 十返舎一九 エ 大伴家持(編纂に関与))
- 次の作品のジャンルはどれですか。『増鏡』 (ア 歌物語 イ 作り物語 ウ 歴史物語(編年体) エ 歴史物語)
- 三大随筆を成立順に並べたものはどれですか。 (ア 枕草子(清少納言)→ 方丈記(鴨長明)→ 徒然草(兼好法師) イ 方丈記 → 枕草子 → 徒然草 ウ 枕草子 → 徒然草 → 方丈記 エ 徒然草 → 方丈記 → 枕草子)
- 八代集の最初と最後はどれですか。 (ア 古今和歌集と千載和歌集 イ 古今和歌集(905)と新古今和歌集(1205) ウ 後撰和歌集と新古今和歌集 エ 万葉集と古今和歌集)
標準
- 次の作品を成立の古い順に並べたものはどれですか。 枕草子/方丈記/徒然草 (ア 徒然草 → 方丈記 → 枕草子 イ 枕草子 → 徒然草 → 方丈記 ウ 方丈記 → 枕草子 → 徒然草 エ 枕草子 → 方丈記 → 徒然草)
- 古典文学史について、源氏物語について正しいものはどれですか。 (ア 清少納言作、1001 年ごろ成立の随筆。「春はあけぼの」で始まり、宮中の生活を「をかし」の美意識で描く イ 藤原道綱母作、974 年ごろ成立の日記。夫兼家との結婚生活の苦悩を描き、女流日記の先駆となった ウ 紀貫之作、935 年ごろ成立の歌物語。在原業平とされる「男」の一代記を和歌を中心に描く エ 紫式部作、1008 年ごろ成立、54 帖。光源氏の一生と、その子孫の薫を描く宇治十帖からなる。本居宣長が「もののあはれ」の文学と評した)
- 『更級日記』の作者とその内容として正しいものはどれですか。 (ア 菅原孝標女。少女時代に源氏物語にあこがれた回想から、結婚・夫との死別を経た晩年までを描く イ 藤原道綱母。夫との結婚生活の苦悩 ウ 阿仏尼。鎌倉への旅 エ 和泉式部。親王との恋)
- 『愚管抄』と『神皇正統記』の著者と特徴はどれですか。 (ア どちらも軍記物語 イ 『愚管抄』は北畠親房、『神皇正統記』は慈円 ウ どちらも日記 エ 『愚管抄』は慈円が「道理」で歴史を説いた史論、『神皇正統記』は北畠親房が南朝の正統性を主張した史論)
発展
- 『平家物語』が「和漢混淆文」で書かれていることの意味はどれですか。 (ア 作者が日本人と中国人である イ 和歌と漢詩を交互に載せている ウ 和文(仮名の柔らかい文体)と漢文訓読調(力強い文体)を混ぜた文体で、合戦の場面は漢語で勇壮に、哀話は和文で情緒的に描き分けている エ 日本語と中国語で書かれている)
- 近世文学の流れとして正しいものはどれですか。 (ア 近世を通じて京都だけで文学が栄えた イ 近世には俳諧はなかった ウ 元禄期(1680〜1700 年代)に上方で西鶴・芭蕉・近松が活躍し、化政期(1800 年代前半)に江戸で秋成の後を受けた馬琴・一九・三馬らが活躍した エ 化政期の江戸で西鶴・芭蕉・近松が活躍し、元禄期の上方で馬琴・一九が活躍した)
古典文学史(上代〜近世:ジャンル・作者・成立順) ── 解答
基礎
- ウ 十返舎一九 答え:十返舎一九。
- エ 歴史物語 答え:歴史物語。
- ア 枕草子(清少納言)→ 方丈記(鴨長明)→ 徒然草(兼好法師) 1000 年ごろ → 1212 年 → 1331 年ごろ。
- イ 古今和歌集(905)と新古今和歌集(1205) 古今・後撰・拾遺・後拾遺・金葉・詞花・千載・新古今。万葉集は勅撰ではない。
標準
- エ 枕草子 → 方丈記 → 徒然草 答え:枕草子 → 方丈記 → 徒然草。三大歌集 8C → 905 → 1205、三大随筆 1000 → 1212 → 1331、四鏡「だいこんみずまし」、女流日記 土佐 935 → 蜻蛉 974 → 和泉 1008 → 紫 1010 → 更級 1060、近世 西鶴 1682 → 芭蕉 1694 → 近松 1703 → 秋成 1776 → 馬琴 1814。
- エ 紫式部作、1008 年ごろ成立、54 帖。光源氏の一生と、その子孫の薫を描く宇治十帖からなる。本居宣長が「もののあはれ」の文学と評した 答え:紫式部作、1008 年ごろ成立、54 帖。光源氏の一生と、その子孫の薫を描く宇治十帖からなる。本居宣長が「もののあはれ」の文学と評した。
- ア 菅原孝標女。少女時代に源氏物語にあこがれた回想から、結婚・夫との死別を経た晩年までを描く 「あづま路の道のはてよりも、なほ奥つかたに生ひ出でたる人」で始まる。
- エ 『愚管抄』は慈円が「道理」で歴史を説いた史論、『神皇正統記』は北畠親房が南朝の正統性を主張した史論 中世の歴史書。『吾妻鏡』は鎌倉幕府の記録。
発展
- ウ 和文(仮名の柔らかい文体)と漢文訓読調(力強い文体)を混ぜた文体で、合戦の場面は漢語で勇壮に、哀話は和文で情緒的に描き分けている 『方丈記』も和漢混淆文。中世の代表的な文体で、近代文語文の源流でもある。
- ウ 元禄期(1680〜1700 年代)に上方で西鶴・芭蕉・近松が活躍し、化政期(1800 年代前半)に江戸で秋成の後を受けた馬琴・一九・三馬らが活躍した 文化の中心が上方(京・大坂)から江戸へ移る流れと重なる(ht-01 の 18 世紀日本とあわせて)。
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