記述・要約と複数資料の読み取り(実用的文章・グラフ) ── 問題
基礎
- 記述問題「傍線部はどういうことか、説明せよ。」に対する答案の文末として適切なものはどれですか。 (ア 〜人物。 イ 〜気持ち。/〜という思い。 ウ 〜ということ。 エ 〜から。/〜ため。)
- 記述問題で「100 字以内で説明せよ」とあるとき、目安として最低何字以上書くべきですか(字数の 8 割)。
- ある調査で「1 か月に本を 1 冊も読まない」と答えた人の割合が 26 % から 45 % に変わった。これは何ポイントの増加ですか。
- 記述問題の採点について正しいものはどれですか。 (ア 本文をそのまま抜き出せば満点 イ 文が美しければ要素が欠けても満点 ウ 字数が多いほど高得点 エ 要素ごとの加点方式が多いので、文の美しさより要素を落とさないことが優先)
- 「便利さの代償は、時間ではなく経験なのである」を「どういうことか、40 字以内で」説明する答案として最も適切なものはどれですか。 (ア 便利さの代償は時間ではなく経験だということ。 イ 便利になると、待ったり手間をかけたりする経験そのものが失われるということ。 ウ エスカレーターや翌日配送は便利だということ。 エ 便利さは時間を節約するということ。)
標準
- 次の自作の文章を 50 字以内で要約するとき、残すべき要素と削るべき要素の組み合わせとして正しいものはどれですか。 「伝統とは古いものをそのまま守ることだと思われがちである。しかし、実際に長く続いている祭りや芸は、時代ごとに形を変えながら生き延びてきた。伝統とは、変わり続けることで受け継がれるものなのだ。」 (ア 残す:祭りや芸が形を変えてきたこと(具体例)/削る:変わり続けることで受け継がれる(主張)(主張よりも例を優先する) イ 残す:時代ごとの説明と祭りの様子/削る:伝統とは何かという定義の文(読者にわかりやすい部分を残す) ウ 残す:一般には伝統=そのまま守る(対比の相手)・実際は変わり続けることで受け継がれる(主張)/削る:祭りや芸(具体例) エ 残す:伝統は古いものをそのまま守ること(一般の考え)/削る:しかし以降の筆者の反論(本文の順序どおりに残す))
- ある町の高校生は 2010 年に 1000 人、2022 年に 800 人だった。「部活動に入っている」割合は 2010 年が 70 %、2022 年が 75 % だった。2022 年に部活動に入っている高校生の人数は何人ですか。
- ある資料で、図書館の年間利用者が 25 万人から 120 万人に増えた。何倍になりましたか(小数第 2 位まで)。
- アンケート(回答者 250 人)で「読書が好き」と答えた人は 190 人だった。割合は何 % ですか。
- 次の自作の募集要項について、9 月 30 日に申し込みが到着した場合、どうなりますか。 【要項】対象:市内在住または市内の高校に在学する高校生。定員 30 名(先着順)。申込期間:9 月 1 日〜9 月 30 日(必着)。ただし 9 月 10 日までに申し込んだ人には交通費を支給する。参加費 1000 円(教材費を含む)。同伴の保護者は参加費不要。 (ア 期間内なので受け付けられる(必着なので到着日で判断)が、交通費は支給されない イ 受け付けられ、交通費も支給される(期間内の申込であれば交通費は全員に支給される) ウ 定員に関係なく必ず参加できる(期間内に申し込めば先着順の定員は適用されない) エ 期間外なので受け付けられない(申込期間は 30 日の前日までで、30 日の到着は遅い))
- 本文の主張「共働き世帯が増えている」の根拠として最も適切な資料はどれですか。 (ア 保育所の建設費の年ごとの推移(保育所に費用がかかれば共働きが多いと言える) イ 結婚式の平均費用の年ごとの推移(結婚式が高くなれば共働きが増えたと言える) ウ 女性の平均寿命の年ごとの推移(女性が長生きすれば共働きが増えたと言える) エ 共働き世帯数と専業主婦世帯数の年ごとの推移)
- 資料の読み取りについて、「複数回答可」のアンケート結果の棒グラフで注意することはどれですか。 (ア 各項目の割合の合計が 100 % を超えるので、「他の項目を選んでいない」とは言えない イ 各項目の割合の合計が必ず 100 % になるので、一つの項目が増えれば他の項目は減る ウ 一番割合の高い項目だけが回答者の本当の意見で、他の項目は参考程度に見ればよい エ 回答者数は結果に影響しないので、n の値は無視して割合だけを比べればよい)
- 「2015 年に 20 %、2025 年に 25 %」という割合の変化の言い方として正しいものはどれですか。 (ア 5 ポイント増(1.25 倍) イ 変化なし ウ 5 % 増 エ 25 % 増)
- 生徒の会話文つきの設問で、生徒 A の発言が先生に「それは資料の読み違いだね」と指摘される形式のとき、解き方として適切なものはどれですか。 (ア A の発言が資料のどの数字・条件と食い違うかを特定し、正しい読み取りを選ぶ イ 資料を見ずに常識で判断する ウ A の発言をそのまま正解とする エ 先生の発言は無視する)
発展
- 自作の 2 つの文章について。 文章 I:「読書とは他人の考えを借り、自分の言葉で言い直す行為だ。」 文章 II:「読書は情報を効率よく得るための手段である。」 II が I に触れていない点として述べているものはどれですか。 (ア 他人の考えを借りること イ 自分の言葉で言い直すこと ウ 情報を得る効率という観点 エ 読書が行為であること)
- 「都道府県別に見ると、図書館の数が多い県ほど読書量が多い。したがって図書館を増やせば読書量が増える」という推論の問題点はどれですか。 (ア 都道府県別のデータは使えない イ 図書館の数は読書と無関係である ウ 相関から因果を断定している。読書好きが多いから図書館が増えた、人口規模が両方に影響している、などの可能性がある エ 読書量は測れない)
- 200 字の要約で、主張・根拠・対比の相手を書いたあと 60 字余ったとき、優先して足すものはどれですか。 (ア 自分の感想 イ 本文の比喩をそのまま ウ 印象的な具体例をそのまま エ 主張を支える理由の補足や、筆者の評価(〜が重要・〜すべき))
記述・要約と複数資料の読み取り(実用的文章・グラフ) ── 解答
基礎
- ウ 〜ということ。 問いの型に文末を合わせる。「どういうことか」→ ということ、「なぜか」→ から、「気持ち」→ 気持ち、「人物」→ 人物、「考え」→ という考え。答え:〜ということ。。
- 80 字数の 8 割以上を埋める。100 × 0.8 = 80 字。半分程度では要素が足りないと見なされる。
- 19 割合どうしの差は「ポイント」で言う。45 − 26 = 19 ポイント増。「19 % 増」ではない(19 % 増なら 26 % の 19 % 分、つまり 30.9 % になること)。
- エ 要素ごとの加点方式が多いので、文の美しさより要素を落とさないことが優先 「A の要素・B の要素・文末」のように配点される。骨組みを作ってから字数に合わせる。
- イ 便利になると、待ったり手間をかけたりする経験そのものが失われるということ。 傍線部の語(代償・経験)を本文の言葉で言い換える。傍線部をそのまま繰り返した答案・具体例だけの答案は要素不足。
標準
- ウ 残す:一般には伝統=そのまま守る(対比の相手)・実際は変わり続けることで受け継がれる(主張)/削る:祭りや芸(具体例) 要約は、主張 → 根拠 → 対比の相手 の順に骨組みを作り、具体例・繰り返し・比喩は削る。答え:残す:一般には伝統=そのまま守る(対比の相手)・実際は変わり続けることで受け継がれる(主張)/削る:祭りや芸(具体例)。
- 600 実数 = 全体 × 割合。800 × 75 ÷ 100 = 600 人。2010 年は 1000 × 70 ÷ 100 = 700 人だったので、割合は上がっても実数は減っている。「割合の増加 = 実数の増加」ではない。
- 4.8 倍率 = 後 ÷ 前 = 120 ÷ 25 = 4.8 倍(380 % 増)。「大きく増えた」は数字で確かめる。
- 76 割合 = 部分 ÷ 全体 × 100 = 190 ÷ 250 × 100 = 76 %。資料の「n = 250」は回答者数。
- ア 期間内なので受け付けられる(必着なので到着日で判断)が、交通費は支給されない 実用的文章は、設問を先に読み、「または」「ただし」「必着」「先着順」などの条件語に印をつけて照合する。答え:期間内なので受け付けられる(必着なので到着日で判断)が、交通費は支給されない。
- エ 共働き世帯数と専業主婦世帯数の年ごとの推移 主張の語(誰の・何が・どうなった)とグラフの題・軸が対応する資料を選ぶ。関連しそうでも別の要因で動く数字(書店数・生産台数など)は直接の根拠にならない。答え:共働き世帯数と専業主婦世帯数の年ごとの推移。
- ア 各項目の割合の合計が 100 % を超えるので、「他の項目を選んでいない」とは言えない グラフは、題・軸・単位・注(複数回答・n)・軸の始まり を確認し、割合と実数、相関と因果を区別する。答え:各項目の割合の合計が 100 % を超えるので、「他の項目を選んでいない」とは言えない。
- ア 5 ポイント増(1.25 倍) 割合どうしの差はポイント。「5 % 増」は 20 × 1.05 = 21 % のこと。25 ÷ 20 = 1.25 倍 = 25 % 増、と言うのは倍率の話。
- ア A の発言が資料のどの数字・条件と食い違うかを特定し、正しい読み取りを選ぶ 誤りの理由(割合と実数の混同・条件の見落とし・因果の思い込み)が設問になる。
発展
- ウ 情報を得る効率という観点 それぞれの主張を一文にし、共通点(両方に書いてあることだけ)・相違点(結論・立場)を一言で。「I の立場から II を」は I の基準を II に当てはめる(I にない基準は持ち込まない)。答え:情報を得る効率という観点。
- ウ 相関から因果を断定している。読書好きが多いから図書館が増えた、人口規模が両方に影響している、などの可能性がある 相関 ≠ 因果。逆の因果・第三の要因を考える。
- エ 主張を支える理由の補足や、筆者の評価(〜が重要・〜すべき) 要約は抽象(主張・理由・対比・評価)を優先し、具体例は「〜など」で一語にするか削る。自分の意見は入れない。
受験のしらべ / https://juken-shirabe.pages.dev/daigaku/japanese/jn-04/test/ / 問題は毎回の表示で数が変わります。印刷したものはその一例です。
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