エネルギーの利用(発電・放射線・原子力) ── 問題
基礎
- 燃料の化学エネルギー 1000 J のうち、電気エネルギーとして 320 J が得られた。変換効率は何 % ですか。
- 原子番号 53、質量数 131 の原子核に含まれる中性子の数はいくつですか。
- 次の発電方式のエネルギーの流れとして正しいものはどれですか。 火力発電 (ア 化学(燃料)→ 熱 → 運動(タービン)→ 電気 イ 核(核分裂)→ 熱 → 運動 → 電気 ウ 光 → 電気(太陽電池で直接) エ 位置(ダムの水)→ 運動 → 電気)
- 放射線の透過力を小さい順に並べたものはどれですか。 (ア α 線 < γ 線 < β 線 イ α 線 < β 線 < γ 線 ウ γ 線 < β 線 < α 線 エ β 線 < α 線 < γ 線)
- 同位体の説明として正しいものはどれですか。 (ア 陽子の数が同じで中性子の数が異なる原子どうし イ 質量数が同じ原子どうし ウ 電子の数が異なる原子どうし エ 中性子の数が同じで陽子の数が異なる原子どうし)
標準
- 半減期が 30 日の放射性同位体が、2 回の半減期を経たあと、もとの量の何分の 1 になりますか(分母の数を答える)。
- 半減期 8 日の放射性同位体が、もとの量の 1/16 になるまでに何日かかりますか。
- 効率 80 % の発電機で、2000 J のエネルギーを与えたとき得られる電気エネルギーは何 J ですか。
- 次の放射線の説明として正しいものはどれですか。 γ 線 (ア ヘリウムの原子核で、正の電荷を持ち、透過力は小さく紙 1 枚で止まる イ 中性子で、電荷を持たず、水やコンクリートで止める ウ 波長の短い電磁波で、電荷を持たず、透過力が最も大きく厚い鉛で止める エ 電子で、負の電荷を持ち、薄いアルミ板で止まる)
- 放射線に関する単位の組み合わせとして正しいものはどれですか。 (ア Bq:放射能の強さ(1 秒あたりの壊変数)、Gy:吸収線量、Sv:人体への影響を表す線量 イ Sv:エネルギー、Bq:質量、Gy:温度 ウ Gy:放射能の強さ、Bq:吸収線量、Sv:透過力 エ Bq:人体への影響、Sv:放射能の強さ、Gy:時間)
- エネルギーの利用について正しいものはどれですか。 (ア エネルギーの総量は保存されるが、熱に変わったエネルギーは他の形に完全には戻せないので、利用できるエネルギーは減っていく イ 熱エネルギーは 100% 電気に変換できる ウ エネルギーは使うと消えてなくなる エ エネルギーは形を変えると総量が減る)
発展
- 半減期 1600 年の放射性同位体を含む試料を調べたところ、含まれる量がもとの 1/16 になっていた。この試料は約何年前のものですか。
- 原子炉の制御棒の役割として正しいものはどれですか。 (ア タービンを回す イ 放射線を外に出さないように遮る ウ 燃料に熱を加えて反応を始める エ 中性子を吸収して核分裂の連鎖反応の速さを調節する)
- 太陽のエネルギー源として正しいものはどれですか。 (ア ウランの核分裂 イ 水素の原子核がヘリウムになる核融合 ウ 水素の燃焼(化学反応) エ 重力による位置エネルギー)
エネルギーの利用(発電・放射線・原子力) ── 解答
基礎
- 32 効率 = 得られたエネルギー ÷ 与えたエネルギー × 100 = 320 ÷ 1000 × 100 = 32 %。
- 78 中性子数 = 質量数 − 原子番号(陽子数)= 131 − 53 = 78。
- ア 化学(燃料)→ 熱 → 運動(タービン)→ 電気 火力・原子力・地熱は熱でタービンを回す。水力は水の位置エネルギー、風力は風の運動エネルギー、太陽光は光を直接電気に変える。答え:化学(燃料)→ 熱 → 運動(タービン)→ 電気。
- イ α 線 < β 線 < γ 線 α は紙で止まり、β はアルミ板、γ は厚い鉛が必要。電離作用はこの逆の順。
- ア 陽子の数が同じで中性子の数が異なる原子どうし 同位体は原子番号(陽子数)が同じで質量数が違う。化学的性質はほぼ同じ。
標準
- 4 半減期 1 回ごとに 1/2 になるので、2 回で (1/2)^2 = 1/4。
- 32 1/16 = (1/2)^4 なので半減期 4 回分 = 8 × 4 = 32 日。
- 1600 得られるエネルギー = 2000 × 80/100 = 1600 J。
- ウ 波長の短い電磁波で、電荷を持たず、透過力が最も大きく厚い鉛で止める α 線 = He 原子核(+・透過小・電離大)、β 線 = 電子(−・透過中)、γ 線 = 電磁波(電荷なし・透過大・電離小)。答え:波長の短い電磁波で、電荷を持たず、透過力が最も大きく厚い鉛で止める。
- ア Bq:放射能の強さ(1 秒あたりの壊変数)、Gy:吸収線量、Sv:人体への影響を表す線量 ベクレル(放射能)・グレイ(吸収線量 J/kg)・シーベルト(人体影響)。
- ア エネルギーの総量は保存されるが、熱に変わったエネルギーは他の形に完全には戻せないので、利用できるエネルギーは減っていく エネルギー保存則は成り立つが、熱は拡散して利用しにくくなる(熱力学第 2 法則)。
発展
- 6400 1/16 = (1/2)^4 → 半減期 4 回分 = 1600 × 4 = 6400 年前。
- エ 中性子を吸収して核分裂の連鎖反応の速さを調節する 核分裂で出た中性子が次の分裂を起こす(連鎖反応)。制御棒で中性子を吸収し反応を抑える。
- イ 水素の原子核がヘリウムになる核融合 太陽の中心では水素の核融合が起き、失われた質量が E = mc² のエネルギーになる。
受験のしらべ / https://juken-shirabe.pages.dev/daigaku/science/pb-11/test/ / 問題は毎回の表示で数が変わります。印刷したものはその一例です。
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