高1 / 物理基礎 / pb-11

更新 2026-09-12

エネルギーの利用(発電・放射線・原子力)

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

「エネルギーの利用」は共通テストで知識問題として出やすく、とくに放射線の透過力の順(α < β < γ)半減期の計算発電の変換の流れ変換効率が定番です。計算は簡単ですが、単位(Bq・Sv)や「原子番号 = 陽子数」を覚えていないと落とします。


1. エネルギーの種類と保存

まずここだけ

エネルギー
力学的エネルギー運動・位置・弾性
熱エネルギー物体の内部エネルギー
電気エネルギー電流がする仕事
光エネルギー太陽光・照明
化学エネルギー燃料・食物・電池
核エネルギー原子核の変化(核分裂・核融合)

エネルギー保存則:エネルギーは形を変えても総量は変わらない。ただし熱は他の形に完全には戻せない(使えるエネルギーは減っていく)ので、省エネルギーが必要。


2. 発電 ── 変換の流れ

ここまでできれば十分

発電エネルギーの流れ特徴
火力化学(燃料)→ 熱(蒸気)→ 運動(タービン)→ 電気安定・出力調整が容易。CO₂ 排出・燃料輸入
水力位置(ダムの水)→ 運動 → 電気CO₂ なし・調整容易。立地が限られる
原子力核(核分裂)→ 熱 → 運動 → 電気少量の燃料で大出力・CO₂ なし。放射性廃棄物・事故のリスク
太陽光光 → 電気(太陽電池・直接変換)燃料不要。天候・夜間に左右、変換効率が低め
風力運動(風)→ 電気燃料不要。風まかせ・立地
地熱熱(地下)→ 運動 → 電気安定。適地が限られる

火力・原子力・地熱は「熱でタービンを回す」ので流れが同じ。再生可能エネルギー:太陽光・風力・水力・地熱・バイオマス。

変換効率 = 得られたエネルギー ÷ 与えたエネルギー × 100(%)

燃料の化学エネルギー 1000 J から電気 400 J:効率 40%。残り 600 J は熱として放出


3. 原子と原子核

まずここだけ

²³⁵U:陽子 92、中性子 143


4. 放射線

まずここだけ

放射線正体電荷透過力電離作用止めるもの
α 線ヘリウム原子核(陽子 2・中性子 2)紙 1 枚
β 線電子薄いアルミ板
γ 線電磁波(波長の短い光)なし厚い鉛・コンクリート
中性子線中性子なし水・コンクリート

透過力:α < β < γ電離作用:α > β > γ(逆の順)

利用:医療(X 線・がん治療)、非破壊検査、年代測定(¹⁴C)、品種改良、滅菌


5. 半減期

ここまでできれば十分

放射性原子核の数が半分になるまでの時間。半減期 T が n 回経つと (1/2)ⁿ になる。

半減期 8 日のヨウ素 131 が 32 日後:4 回 → 1/16 残り 1/8 になるまで:3 回 → 24 日 ¹⁴C(半減期約 5730 年):残りが 1/4 なら約 11,460 年前


6. 原子力 ── 核分裂と核融合


7. よくある間違い


8. 自己チェック

  1. 火力・水力・原子力・太陽光のエネルギーの流れを言えるか
  2. 効率 = 得られた ÷ 与えた と言えるか
  3. α・β・γ の正体と透過力の順を言えるか
  4. 半減期 n 回で (1/2)ⁿ と言えるか
  5. Bq・Gy・Sv の違いを言えるか
  6. 核分裂の連鎖反応と制御棒の役割を言えるか

9. 小テストへ

→ 小テスト(pb-11

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参考資料

このページの小テスト ── 間違えても、同じ型の別の問題でやり直せます。レベルを選んでそのまま始められます。
基礎から標準から発展から

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