中3 理科 / 化学 / s3-03

更新 2026-09-12

水溶液とイオン・電気分解・電池

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

塩化銅水溶液の電気分解(陰極に銅・陽極に塩素)と金属のイオン化傾向の実験(硫酸銅水溶液に亜鉛板 → 銅が付着)、ダニエル電池(−極・+極の反応、セロハンの役割)が 3 本柱。イオン式の書き方は必ず問われます。


1. 電解質と電離

まずここだけ

電解質非電解質
水に溶けると電流が流れる(イオンに分かれる)流れない(分子のまま)
塩化ナトリウム・塩化銅・塩酸・水酸化ナトリウム・硫酸砂糖・エタノール・デンプン

電離:電解質が水に溶けて陽イオンと陰イオンに分かれること。

物質電離のイオン式
塩化ナトリウムNaCl → Na⁺ + Cl⁻
塩化銅CuCl₂ → Cu²⁺ + 2Cl⁻
塩化水素(塩酸)HCl → H⁺ + Cl⁻
水酸化ナトリウムNaOH → Na⁺ + OH⁻
硫酸H₂SO₄ → 2H⁺ + SO₄²⁻
硫酸銅CuSO₄ → Cu²⁺ + SO₄²⁻
硫酸亜鉛ZnSO₄ → Zn²⁺ + SO₄²⁻

右辺の+と−の数は等しい(全体で電気的に中性)。


2. 原子の構造とイオン

まずここだけ

原子 = 原子核陽子=+、中性子=電気なし)+ まわりを回る電子(−)。 ふつうの原子は 陽子の数 = 電子の数 なので電気的に中性。

右上の数字はやりとりした電子の数(Cu²⁺ = 電子を 2 個失った)。

Na → Na⁺ + e⁻(電子 1 個失う)/Cl + e⁻ → Cl⁻/Cu → Cu²⁺ + 2e⁻


3. 電気分解

まずここだけ

塩化銅水溶液の電気分解(CuCl₂ → Cu + Cl₂):

集まるイオンできるもの確認
陰極(−)Cu²⁺(陽イオンは − に引かれる)(赤い固体が付着)こすると金属光沢
陽極(+)Cl⁻塩素(気体)プールのようなにおい赤インクの色を消す(漂白)、水に溶けやすいので少ししか集まらない

反応:陰極 Cu²⁺ + 2e⁻ → Cu、陽極 2Cl⁻ → Cl₂ + 2e⁻。電気分解を続けると水溶液の青色がうすくなる(Cu²⁺ が減る)。

塩酸の電気分解(2HCl → H₂ + Cl₂):陰極に水素(マッチの火で音を立てて燃える)、陽極に塩素。体積は水素のほうが多く集まる(塩素は水に溶ける)。

水の電気分解(中 2):陰極に水素・陽極に酸素、2:1。


4. 金属のイオンへのなりやすさ

ここまでできれば十分

イオンになりやすい順Mg > Zn > Fe > Cu > Ag(マグネシウム・亜鉛・鉄・銅・銀)。 「イオンになりやすい金属」=電子を放出しやすい=溶けやすい

実験:金属板を別の金属の水溶液に入れる。

硫酸銅水溶液に亜鉛板 → 亜鉛が溶け(Zn → Zn²⁺ + 2e⁻)、銅が付着(Cu²⁺ + 2e⁻ → Cu)。青色がうすくなる。→ Zn のほうが Cu よりイオンになりやすい 硫酸亜鉛水溶液に銅板変化なし(Cu は Zn よりなりにくい) 硫酸銅水溶液にマグネシウム → 銅が付着。硝酸銀水溶液に銅 → が付着し溶液が青くなる(Cu²⁺)

判定:板が溶けて相手の金属が付着 → 板の金属のほうがイオンになりやすい


5. 電池

ここまでできれば十分

電池(化学電池):化学変化で化学エネルギーを電気エネルギーに変える装置。2 種類の金属電解質の水溶液が必要(砂糖水・同じ金属 2 枚では電流が流れない)。

ダニエル電池:亜鉛板を硫酸亜鉛水溶液に、銅板を硫酸銅水溶液に入れ、セロハン(または素焼きの容器)で仕切る。

金属反応ようす
−極亜鉛(イオンになりやすいほう)Zn → Zn²⁺ + 2e⁻亜鉛板が溶けて細くなる
+極Cu²⁺ + 2e⁻ → Cu銅板に銅が付着、硫酸銅水溶液の青色がうすくなる

電池の種類


6. よくある間違い


7. 自己チェック

  1. 電解質=イオンに分かれる(NaCl・HCl・CuCl₂)、非電解質=砂糖・エタノール
  2. 陽イオン=電子を失う、陰イオン=受け取る
  3. CuCl₂ 電気分解:陰極 Cu、陽極 Cl₂(におい・漂白)
  4. Mg > Zn > Fe > Cu > Ag。溶けて付着 → 板のほうがなりやすい
  5. ダニエル電池:−極 Zn 溶ける、+極 Cu 付着、電子は Zn → Cu、セロハンはイオンを通す

8. 小テストへ

→ 小テスト(s3-03)

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参考資料

このページの小テスト ── 間違えても、同じ型の別の問題でやり直せます。レベルを選んでそのまま始められます。
基礎から標準から発展から