高校受験 / 制度
高校入試のしくみ
このページでわかること
- 高校の種類(公立・私立・国立)と、入試のしくみの違い
- 「推薦」と「一般(学力検査)」の違い
- 合否がどう決まるか(学力検査+調査書+面接など)
- 自分の都道府県の要綱を必ず確認する理由
⚠️ 高校入試の制度は都道府県ごとに違います。このページは全体の骨組みと、東京都を例にした具体像を示します。日程・配点・出願方法は、必ず自分の都道府県の教育委員会が出す「入学者選抜実施要綱」で確認してください。
1. 高校の種類
| 種類 | 設置者 | 入試の特徴 |
|---|---|---|
| 公立高校 | 都道府県・市 | 都道府県教育委員会が共通の日程・共通問題(学力検査)で実施。1 校(または限られた校数)しか受けられないことが多い |
| 私立高校 | 学校法人 | 学校ごとに日程・問題・方式が違う。複数校を受けられる。公立より早い時期(1〜2 月)が多い |
| 国立高校 | 国(大学の附属など) | 校数が少なく、学校ごとの独自入試 |
多くの受験生は「私立を 1〜2 校(滑り止め・第一志望)+公立を 1 校」の組み合わせで受けます。
2. 推薦と一般
推薦入試(推薦に基づく選抜)
中学校長の推薦を受けて出願し、学力検査を行わず、調査書(内申)と面接・作文・小論文・実技などで選考する方式。一般入試より早い時期(東京都なら 1 月下旬)に行われ、合格すれば入学が決まります。
東京都立高校の例(令和 9 年度・一次資料より):
- 個人面接は原則すべての学校で実施。集団討論は必要と判断する学校で実施
- 小論文または作文・実技検査・その他の検査から、各学校が 1 つ以上を選んで実施
- 選考は、調査書点と各検査の点数を総合した成績で行う
- 推薦入試の募集人員の割合は学校ごとに決まる(募集案内で確認)
「推薦 = 内申が高ければ受かる」ではなく、面接や作文の配点も大きいのが実際です。
一般入試(学力検査に基づく選抜)
学力検査(5 教科または 3 教科)の得点と、調査書点を合わせた総合成績で選考する方式。公立高校の主な入口で、2 月中旬〜3 月上旬に行われます。
東京都立高校の例(令和 9 年度):
- 第一次募集・分割前期募集:学力検査の得点 : 調査書点 = 7 : 3(原則)。合計 1000 点満点
- 第二次募集:原則 6 : 4
- これに英語スピーキングテスト(ESAT-J YEAR 3)の結果 20 点満点を加えて総合得点にする(第一次募集・分割前期募集のみ)
「7 : 3」は東京都のもので、他県では 5 : 5 や、学校ごとに比率を選ぶ方式もあります。比率が違えば内申の重みが変わるので、自分の県の数字を確かめてください。
3. 合否が決まる要素
| 要素 | 内容 | 重み(東京都の一般入試の例) |
|---|---|---|
| 学力検査 | 当日の試験。5 教科(国・数・英・社・理)各 100 点 = 500 点満点が基本 | 換算後 700 点 |
| 調査書点(内申点) | 中学校が作る調査書の評定を点数化したもの | 換算後 300 点 |
| 面接・作文・実技 | 学校によって追加 | 学校ごと |
| スピーキングテスト | 東京都の場合、ESAT-J の結果を A〜F の 6 段階 → 20〜0 点 | 20 点 |
「当日の点数だけ」でも「内申だけ」でもなく、両方の合計で決まります。内申の計算方法は次のページ(内申点のしくみ)で扱います。
4. 出願から合格までの流れ
- 志望校を決める(夏〜秋。学校説明会・模試の結果・内申の見込みから)
- 調査書の作成(中学校が 12 月〜1 月に作る。3 年 2 学期までの評定が使われる県が多い)
- 出願(東京都はインターネットで志願者情報を入力し、書類を提出。1 月〜2 月上旬)
- 推薦入試(1 月下旬)→ 合格なら終了
- 私立の一般入試(1 月下旬〜2 月中旬。県による)
- 公立の一般入試(2 月中旬〜3 月上旬)
- 合格発表(数日〜1 週間後)
- 第二次募集・分割後期(定員に満たない学校で 3 月に実施)
具体的な日付は「入試の日程」のページへ。
5. 都道府県で違うところ
同じ「公立高校入試」でも、次の点が県ごとに違います。
- 学力検査と調査書の比率(7 : 3、5 : 5、学校選択制など)
- 調査書に使う学年(3 年だけ/1〜3 年すべて/2・3 年)
- 実技 4 教科の扱い(東京都は 2 倍。県によっては均等)
- 入試の回数と種類(前期・後期/推薦・一般/特色選抜)
- 学力検査の教科数と配点(5 教科 × 100 点が多いが、傾斜配点の学校もある)
- 出願の方法(インターネット出願か紙か)
→ 調べ方:「(都道府県名) 公立高等学校 入学者選抜 実施要綱」で検索し、教育委員会(lg.jp ドメイン)のページを見る。塾や情報サイトの要約は便利ですが、数字は必ず一次資料で確かめてください。
出典(このページで使った一次資料)
- 東京都教育委員会「令和9年度東京都立高等学校に入学を希望する皆さんへ」(PDF)── 推薦・一般の選考方法、比率 7 : 3、1000 点満点、スピーキングテストの点数化。https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/admission/high_school/exam/pamphlet2026_japanese (2026-09-12 確認)
- 東京都教育委員会「令和9年度東京都立高等学校入学者選抜の日程について」 https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/admission/high_school/exam/nyuusenn_9_20260528 (2026-09-12 確認)
このページは上記資料を元に運営者(シラベ)が整理したものです。制度は毎年変わることがあるので、更新日と出典の日付を確認してください。