中1 社会 / 地理 / g-03
世界の人々の生活・宗教・言語
この単元でできるようになること
- 三大宗教(キリスト教・イスラム教・仏教)とヒンドゥー教の分布・特徴・生活上のきまりが言える
- 世界の主な言語(中国語・英語・スペイン語・ヒンディー語・アラビア語)と公用語の考え方がわかる
- 主食(米・小麦・とうもろこし・いも類)の分布と気候の関係を説明できる
- 世界の人口分布と人口問題(人口爆発・少子高齢化)、国の分け方(国境・内陸国・島国)がわかる
入試での位置づけ
宗教と生活のきまり(イスラム教:豚肉禁止・1 日 5 回の礼拝・ラマダンの断食・ハラール、ヒンドゥー教:牛を神聖視・ガンジス川で沐浴)が定番。分布(東南アジアのインドネシアはイスラム教、フィリピンはキリスト教、タイは仏教)と、主食の分布(米=モンスーンアジア、小麦=乾燥しやや冷涼、とうもろこし=中南米)もよく出ます。
1. 世界の宗教
まずここだけ
| 宗教 | 信者の多い地域 | 特徴・きまり |
|---|---|---|
| キリスト教(約 24 億人・最多) | ヨーロッパ・南北アメリカ・オセアニア・フィリピン・アフリカ中南部 | 聖書、教会、日曜礼拝、クリスマス。カトリック(南欧・中南米)・プロテスタント(北欧・北米)・正教会(ロシア・東欧) |
| イスラム教(約 19 億人) | 西アジア・北アフリカ・中央アジア・インドネシア(最多の信者数)・マレーシア・バングラデシュ・パキスタン | コーラン(クルアーン)、モスク、1 日 5 回メッカに向かって礼拝、豚肉と酒を口にしない、ラマダン(断食月)、ハラール(許された食品)、女性はスカーフ。金曜が集団礼拝 |
| 仏教(約 5 億人) | 東アジア・東南アジア(タイ・ミャンマー・スリランカ:上座部、日本・中国・韓国:大乗、チベット・モンゴル:チベット仏教) | 寺院・僧、タイでは男性が一度は出家 |
| ヒンドゥー教(約 11 億人) | インド・ネパール | 牛を神聖(牛肉を食べない)、ガンジス川で沐浴、カースト(身分制度。憲法で差別は禁止) |
| ユダヤ教 | イスラエル | 土曜が安息日 |
三大宗教=世界中に広がったキリスト教・イスラム教・仏教(民族宗教のヒンドゥー教・ユダヤ教と区別)。
インドネシアはイスラム教、フィリピンはキリスト教(スペイン植民地)、タイは仏教──東南アジアの 3 つの組み合わせは頻出。
2. 言語と国
まずここだけ
- 母語人口が多い:中国語(最多)、スペイン語、英語、ヒンディー語、アラビア語。
- 使用地域が広い:英語(国際的な共通語)、スペイン語(中南米・スペインの植民地だったため。ブラジルはポルトガル語)、フランス語(西アフリカ)。
- 公用語:国が公的に使うと定めた言語。多民族国家では複数(スイス 4 言語、インドはヒンディー語と英語、カナダは英語とフランス語)。
- 植民地支配の歴史が言語・宗教の分布に表れる(アフリカ・中南米)。
国の分け方:内陸国(海に面しない:モンゴル・スイス・ボリビア)、島国(海洋国)(日本・ニュージーランド・マダガスカル)。国境:自然的国境(川・山脈・湖)と人為的国境(緯線・経線:アフリカ・アメリカとカナダの直線)。アフリカの直線国境はヨーロッパの植民地分割のなごり。世界の国の数:約 190 か国(国連加盟 193)。面積最大:ロシア、人口最多:インド(2023 年に中国を抜く)、最小:バチカン市国。
3. 主食と食文化
ここまでできれば十分
| 主食 | 気候・地域 |
|---|---|
| 米 | 高温多雨・モンスーンアジア(東・東南・南アジア) |
| 小麦 | やや乾燥・冷涼・ヨーロッパ・北米・西アジア・中国北部(パン・めん・ナン) |
| とうもろこし | 中南米(原産)・アフリカ(トルティーヤ) |
| いも類 | 熱帯(タロいも・ヤムいも・キャッサバ)、アンデス(じゃがいも原産) |
| 肉・乳 | 遊牧地域(羊・ヤギ・ラクダ・牛・トナカイ) |
食文化は宗教とも結びつく(豚を食べない・牛を食べない・菜食)。
4. 世界の人口
ここまでできれば十分
- 世界人口 約 80 億人(2022 年に 80 億人突破)。アジアに約 6 割。
- 人口爆発:発展途上国(アフリカ・南アジア)で急増 → 食料不足・貧困。人口ピラミッドは富士山型。
- 先進国:少子高齢化・つぼ型。
- 中国の一人っ子政策(1979〜2015)は出生率低下の原因。
- 人口密度が高い:モンスーンアジア(稲作)・ヨーロッパ・北米東部。低い:砂漠・寒帯・高山・熱帯雨林。
5. よくある間違い
- インドネシアを「仏教」、タイを「イスラム教」(インドネシア=イスラム、タイ=仏教、フィリピン=キリスト)
- ヒンドゥー教で「豚を食べない」(ヒンドゥー=牛を神聖視、イスラム=豚を食べない)
- 三大宗教にヒンドゥー教を入れる(キリスト・イスラム・仏教)
- ブラジルの言語を「スペイン語」(ポルトガル語)
- 米の地域を「乾燥地」(高温多雨。小麦が乾燥・冷涼)
- 母語人口最多を英語(中国語)
6. 自己チェック
- キリスト(欧米・フィリピン)、イスラム(西アジア・北アフリカ・インドネシア)、仏教(東・東南アジア)、ヒンドゥー(インド)
- イスラム:豚・酒×、1 日 5 回、ラマダン、ハラール。ヒンドゥー:牛神聖・ガンジス・カースト
- 中国語最多、英語は広い、中南米スペイン語・ブラジルポルトガル語
- 米=モンスーンアジア、小麦=乾燥冷涼、とうもろこし=中南米
- 世界人口約 80 億・アジア 6 割・人口爆発(途上国)
7. 小テストへ
→ 小テスト(g-03)
関連する単元
- 前提:g-02 世界の気候
- 次に進む:g-04 アジア州
- ここで使う考え方が出てくる:g-05 ヨーロッパ・アフリカ(植民地と言語)、c-01 多文化共生
参考資料
- 文部科学省『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 社会編』── 地理的分野「B 世界の様々な地域 (1) 世界各地の人々の生活と環境」
- 国連人口基金(UNFPA)『世界人口白書 2023』── 世界人口 80 億人、インドが人口最多
- 外務省「各国・地域情勢」(https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/)── 各国の公用語・宗教の一次資料
受験のしらべ / https://juken-shirabe.pages.dev/koko/social/g-03/ / 更新 2026-09-12