中1 数学 / 関数 / m1-11

更新 2026-09-12

反比例 ── 式・グラフ

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

反比例は、比例と組み合わせて「グラフ上の交点」「a を求める」の形で出題されやすい単元です。式の形(y = a/x)と、a = xy(x と y の積が一定)という性質を覚えておけば、計算問題はほぼ処理できます。グラフの「双曲線」は中学で扱う数少ない曲線のひとつで、形の特徴(原点を通らない・軸に近づくが交わらない)は記述で問われることもあります。


1. 反比例の式 y = a/x

まずここだけ

面積が 12 cm² の長方形で、縦を x cm、横を y cm とします。縦 × 横 = 12 なので xy = 12、つまり y = 12/x です。

x1234612
y = 12/x1264321

このように y = a/x(a は 0 でない定数)の形で表されるとき、y は x に するといい、a を比例定数といいます(反比例でも「比例定数」と呼びます)。

比例との違い

比例 y = ax反比例 y = a/x
x が 2 倍になるとy も 2 倍y は 1/2 倍
一定なのはy ÷ x(商)x × y(積)
x = 0 のときy = 0x = 0 は考えない(0 で割れない)
グラフ原点を通る直線双曲線(2本の曲線)

負の数まで広げる

x−6−3−2−11236
y = 6/x−1−2−3−66321
y = −6/x1236−6−3−2−1

x が負なら y も(a > 0 のとき)負。x = 0 の欄はありません

比例定数の求め方

y が x に反比例し、x = 4 のとき y = 3 である。y を x の式で表しなさい。

  1. 反比例だから y = a/x とおく
  2. x = 4、y = 3 を代入:3 = a/4 → a = 12(a = xy = 4 × 3 と計算しても同じ)
  3. y = 12/x

a = xy(x と y の積)。比例の「a = y ÷ x」と区別してください。

条件a = xy
x = 2 のとき y = 918y = 18/x
x = −3 のとき y = 4−12y = −12/x
x = 6 のとき y = −2−12y = −12/x
x = 1/2 のとき y = 84y = 4/x

よくある間違い

ここまでできれば十分

「反比例なら y = a/x、a = xy」で式が作れ、式に代入して値が出せれば、計算は合格です。


2. 反比例のグラフ ── 双曲線

まずここだけ

y = a/x のグラフは、なめらかな 2本の曲線 になります。この曲線を といいます。

  y = 6/x                    y = −6/x
      y  |                       y  |
     ●   |                    ●     |
      ●  |                     ●    |
        ●|                       ●  |
 ────────O────────x      ───●─────O─────●────x
         |●                      |  ●
         |  ●                    |    ●
         |     ●                 |     ●

グラフのかき方

  1. 式に x = 1、2、3、… と代入して点をとる(a の約数を x にとると y が整数になる)
  2. 負の側も同様に(x = −1、−2、…)
  3. 点をなめらかな曲線で結ぶ。定規で直線に結ばない

y = 6/x なら (1, 6)、(2, 3)、(3, 2)、(6, 1) と、その符号を変えた (−1, −6)、(−2, −3)、…。

グラフから式を読む

曲線が通る格子点を1つ読み取り、a = xy で求めます。

双曲線が点 (−2, 5) を通る → a = (−2) × 5 = −10 → y = −10/x

よくある間違い


3. 比例・反比例の見分け方

まずここだけ

見る場所比例反比例
y = ax(x が分子・1乗)y = a/x(x が分母)
y ÷ x が一定x × y が一定
グラフ原点を通る直線双曲線
言葉「x が 2 倍で y も 2 倍」「x が 2 倍で y は半分」

例:表から見分ける

x1248
y241263

x × y = 24 で一定 → 反比例。y = 24/x。

x1248
y361224

y ÷ x = 3 で一定 → 比例。y = 3x。

どちらでもないもの

y = x + 2、y = x²、y = 10 − x などは、比例でも反比例でもありません。「x が 2 倍で y はどうなるか」を実際に表で確かめると判別できます。

もう一歩(発展):反比例の変域

y = 12/x で、x の変域が 2 ≦ x ≦ 6 のとき、y の変域を求めよ。

x = 2 で y = 6、x = 6 で y = 2。a > 0 で x > 0 の範囲では、x が増えると y は減る。2 ≦ y ≦ 6

反比例は「x が増えると y が減る」(a > 0、x > 0 のとき)ので、x の大きい端で y が最小になります。比例定数が負のときや、変域が負の側にあるときは、必ず両端を計算してから小さい順に並べてください。

⚠️ 変域が 0 をまたぐ(−2 ≦ x ≦ 3 など)反比例の y の変域は、中学では扱いません(x = 0 で値が決まらないため)。


4. 自己チェック

  1. 反比例の比例定数は a = xy(積)で求めたか
  2. 式は「x が分母」の形になっているか
  3. グラフは 2本・原点を通らない・軸と交わらない、になっているか
  4. 表で見分けるとき、「商が一定」か「積が一定」かを実際に計算したか

5. 小テストへ

→ 小テスト(m1-11)

関連する単元

参考資料

このページの小テスト ── 間違えても、同じ型の別の問題でやり直せます。レベルを選んでそのまま始められます。
基礎から標準から発展から