中1 理科 / 化学 / s1-04

更新 2026-09-12

物質の性質・密度

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

密度は中 1 化学の最初の計算で、公立入試では**「表から物質を選ぶ」「グラフ(質量 − 体積)の傾き = 密度」「水に浮くか沈むか」**の形で出ます。計算そのものは割り算 1 回ですが、**単位(g/cm³)と有効数字(小数第 2 位まで、など)**の指定を守ることで差がつきます。


1. 物質の性質で分ける

まずここだけ

有機物と無機物

有機物無機物
燃やすと炭(炭素)が残る・二酸化炭素と水が出る出ない
砂糖、木、紙、プラスチック、ろう、デンプン食塩、鉄、ガラス、水、石灰石
共通点炭素をふくむ

二酸化炭素そのものは炭素をふくむが、慣習的に無機物に分類する(暗記)。

金属の共通の性質(この 3 つ+2 つ)

  1. みがくと光る(金属光沢)
  2. 電気をよく通す
  3. 熱をよく伝える
  4. たたくとのびる・広がる(延性・展性)
  5. 引っぱるとのびる

磁石につくのは鉄などの一部だけで、金属共通の性質ではない(アルミニウム・銅はつかない)。ここが定番のひっかけ。

実験器具


2. 密度

まずここだけ

密度 [g/cm³] = 質量 [g] ÷ 体積 [cm³]

「1 cm³ あたりの質量」。同じ物質なら大きさに関係なく密度は同じ(物質を区別する手がかり)。

求めるもの
密度質量 ÷ 体積
質量密度 × 体積
体積質量 ÷ 密度

質量 27.0 g、体積 10.0 cm³ → 密度 27.0 ÷ 10.0 = 2.70 g/cm³(アルミニウム) 密度 7.87 g/cm³ の鉄 20 cm³ の質量 → 7.87 × 20 = 157.4 g 密度 8.96 g/cm³ の銅 44.8 g の体積 → 44.8 ÷ 8.96 = 5.0 cm³

主な物質の密度(g/cm³、およその値)

物質密度物質密度
水(4 ℃)1.007.87
0.928.96
エタノール0.7910.5
アルミニウム2.7019.3
食塩2.17水銀13.5

入試では表が与えられるので暗記は不要。水が 1.00 であることだけ覚える。

単位の変換

1 mL = 1 cm³、1 L = 1000 cm³。g/cm³ = g/mL。kg/m³ に直すと 1000 倍(水は 1000 kg/m³)。


3. 表・グラフの問題

ここまでできれば十分

表から物質を特定:測った質量と体積から密度を計算し、表の値と比べる。

質量 53.8 g、体積 20.0 cm³ の物質:53.8 ÷ 20.0 = 2.69 ≒ 2.70 → アルミニウム

質量 − 体積のグラフ:横軸 体積、縦軸 質量なら、グラフの傾き = 密度。原点を通る直線になり、傾きが急なほど密度が大きい。同じ物質の点は同じ直線上に並ぶ。

浮く・沈む液体より密度が小さい物質は浮き、大きい物質は沈む

氷(0.92)は水(1.00)に浮き、エタノール(0.79)には沈む アルミニウム(2.70)は水銀(13.5)に浮く


4. 体積の測り方

ここまでできれば十分

固体の体積:メスシリンダーに水を入れて液面を読み、物体を沈めて再び読む。増えた分が体積

50.0 cm³ → 物体を入れて 57.2 cm³ → 体積 7.2 cm³

質量:電子てんびん、または上皿てんびん(つり合わせる。分銅は重いものから)。

有効数字・四捨五入:「小数第 2 位まで」なら第 3 位を四捨五入。27 ÷ 10 = 2.7 は「2.70」と書く指示に従う。


5. よくある間違い


6. 自己チェック

  1. 有機物 = 炭素をふくみ、燃えると炭・二酸化炭素。CO₂ 自体は無機物
  2. 金属共通:光沢・電気・熱・延性展性。磁石は共通ではない
  3. 密度 = 質量 ÷ 体積、質量 = 密度 × 体積
  4. グラフの傾き = 密度。急なほど大きい
  5. 液体より密度が小さいと浮く

7. 小テストへ

→ 小テスト(s1-04)

関連する単元

参考資料

このページの小テスト ── 間違えても、同じ型の別の問題でやり直せます。レベルを選んでそのまま始められます。
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