中1 理科 / 化学 / s1-06

更新 2026-09-12

状態変化・融点と沸点・蒸留

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

加熱グラフの読み取り(「B の区間では何が起こっているか」「量を 2 倍にしたらグラフはどう変わるか」)とエタノールと水の蒸留(最初に出てくる液体は何か・沸騰石の役割・温度計の位置)が定番。密度(s1-04)と組み合わせて「氷が浮く理由」も出ます。


1. 状態変化

まずここだけ

状態変化:温度によって固体 ⇄ 液体 ⇄ 気体と姿が変わること。物質そのものは変わらない(化学変化ではない)。

状態粒子のようす体積
固体規則正しく並び、その場で振動
液体並びがくずれ、動き回れる
気体ばらばらに飛び回る。間隔が非常に大きい非常に大(液体の数百〜千倍以上)

質量は変わらない(粒子の数が同じ)。体積が変わる(粒子の間隔が変わる)→ 密度が変わる

水の例外:ふつうは 固体 < 液体 < 気体 の順に体積が大きいが、水は 氷 > 液体の水。氷のほうが密度が小さいので氷は水に浮く(ほかの物質の固体は、その液体に沈む。例:固体のロウは液体のロウに沈む)。

エタノールを袋に入れて熱湯をかける → 袋が大きくふくらむ(液体 → 気体で体積が大きくなる)。質量は同じ。


2. 融点と沸点

まずここだけ

物質融点 [℃]沸点 [℃]
0100
エタノール−11578
食塩(塩化ナトリウム)8011413
15352750
水銀−39357
窒素−210−196
パルミチン酸63──

ある温度での状態融点より低い → 固体、融点と沸点の間 → 液体、沸点より高い → 気体

20℃ の水銀:−39 < 20 < 357 → 液体。20℃ の窒素:−196 より高い → 気体

ここまでできれば十分:加熱グラフ

固体を一定の火力で加熱したときの「時間 − 温度」グラフ:

  1. 温度が上がる(固体
  2. 平らな部分 ①融点。固体がとけている間は固体と液体が混ざった状態で温度が変わらない(加えた熱が状態変化に使われる)
  3. 温度が上がる(液体
  4. 平らな部分 ②沸点。液体と気体
  5. 気体

量を変えると:融点・沸点(平らな部分の高さ)は変わらない平らな部分の長さは量が多いほど長くなる(とけきるのに時間がかかる)。

混合物(食塩水・みりん):沸点が一定にならず、グラフに平らな部分が出にくい。加熱中も温度が上がり続ける。


3. 蒸留

ここまでできれば十分

蒸留:液体を加熱して気体にし、それを冷やして再び液体として集める方法。沸点のちがいを利用して混合物を分ける。

水とエタノールの混合物(例:3:1)を加熱

利用:石油の分留(沸点のちがいでガソリン・灯油などに分ける)、海水から水をつくる。


4. よくある間違い


5. 自己チェック

  1. 状態変化:質量そのまま、体積(密度)が変わる。水は氷のほうが体積大
  2. 融点・沸点は物質で決まり量によらない
  3. グラフの平らな部分 = 融点・沸点。2 つの状態が混ざる。量が多いと長くなる
  4. 混合物は沸点が一定にならない
  5. 蒸留:沸点の低いものが先。温度計は枝の高さ、沸騰石

6. 小テストへ

→ 小テスト(s1-06)

関連する単元

参考資料

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