中3 社会 / 公民 / c-06

更新 2026-09-12

金融・財政・税・社会保障

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

円高・円安(1 ドル 100 円 → 80 円は円高/輸出に不利・輸入に有利/海外旅行に有利)と税の分類表日本銀行の金融政策の向き(不景気には国債を買って通貨を増やす)が定番。累進課税と逆進性の記述、社会保障 4 本柱の対応もよく出ます。数値は 2026 年 9 月時点。


1. 金融と日本銀行

まずここだけ

金融:お金を必要とする人と余っている人の間でお金を融通すること。

日本銀行(中央銀行)の 3 つの役割

役割内容
発券銀行日本銀行券(紙幣)を発行する(硬貨は政府)
政府の銀行政府の資金を預かり出し入れする
銀行の銀行一般の銀行に貸し出し・預金を受ける

金融政策(日本銀行):公開市場操作(オペレーション)

景気操作効果
不景気銀行から国債を買う(買いオペ)→ 銀行の資金が増える → 貸し出し金利下がる企業が借りやすく → 生産・消費が増える
好景気(過熱)銀行に国債を売る(売りオペ)→ 資金が減る → 金利上がる借りにくく → 景気を冷やす

2. 景気と物価

まずここだけ

景気変動:好景気(好況)と不景気(不況)をくり返す。

財政政策(政府):不景気には公共事業を増やし、減税(お金を市場に出す)。好景気には公共事業を減らし、増税。


3. 為替(円高・円安)

ここまでできれば十分

為替相場:通貨と通貨の交換比率(1 ドル = 何円)。

円高円安
意味円の価値が上がる(1 ドル 120 円 → 100 円:少ない円でドルが買える)円の価値が下がる(100 円 → 120 円
輸出(日本製品を海外で売る)不利(海外での値段が上がる)有利
輸入(海外から買う)有利(安く買える)不利
海外旅行有利不利
外国人観光客減りやすい増えやすい
企業海外に工場を移す(産業の空洞化)

数字が小さくなる → 円高(「円高」なのに数字は下がる、がひっかけ)。

換算

1 ドル = 120 円のとき、3,000 ドルの車 → 3,000 × 120 = 36 万円。1 ドル = 100 円になると 30 万円(円高で輸入品が安く) 240 万円の日本車をアメリカで売る:1 ドル 120 円なら 20,000 ドル、100 円なら 24,000 ドル(円高で値上がり → 売れにくい)


4. 税

まずここだけ

直接税(納める人 = 負担する人)間接税(納める人 ≠ 負担する人)
国税所得税法人税・相続税消費税・酒税・たばこ税・関税
地方税住民税(都道府県民税・市町村民税)・固定資産税・自動車税地方消費税・入湯税

本体 2,000 円の文房具 → 消費税 10% で 200 円、支払い 2,200 円 本体 2,000 円の食料品(持ち帰り)→ 8% で 160 円、2,160 円


5. 財政

ここまでできれば十分

財政:政府の経済活動(歳入=収入、歳出=支出)。予算は内閣が作成し国会が議決

財政の 3 つの役割:①公共サービス・社会資本の提供(道路・学校・警察)②所得の再分配(累進課税・社会保障)③景気の安定(財政政策)。

歳入:税金 + **公債金(国債=国の借金)**が約 3 割。歳出社会保障関係費が最大(約 3 分の 1)、国債費(借金の返済と利子)、地方交付税交付金、公共事業費、防衛費、文教費。 課題:国債残高の累積(将来世代の負担)、少子高齢化で社会保障費が増え続ける。


6. 社会保障

ここまでできれば十分

憲法 25 条生存権(健康で文化的な最低限度の生活)にもとづく。

内容
社会保険保険料を払い、必要なとき給付医療保険・年金保険・雇用保険・労災保険・介護保険(40 歳以上が加入)
公的扶助生活に困っている人に税金で生活費を支給生活保護
社会福祉高齢者・障がい者・子どもなど支援が必要な人へのサービス保育所・老人ホーム・障がい者福祉
公衆衛生病気の予防・環境の整備予防接種・上下水道・感染症対策

課題少子高齢化で現役世代の負担増(年金は現役世代の保険料で高齢者を支える賦課方式が中心)。「高福祉・高負担」か「低福祉・低負担」か。バリアフリー・ユニバーサルデザイン、介護保険(2000 年〜)。


7. よくある間違い


8. 自己チェック

  1. 直接金融(株・債券)/間接金融(銀行)。日銀:発券・政府・銀行の銀行
  2. 不景気 → 買いオペ・公共事業増・減税
  3. 数字が下がる = 円高 = 輸出不利・輸入有利
  4. 直接税(所得・法人・住民・固定資産)/間接税(消費・酒・関税)。累進課税・逆進性
  5. 社会保険・公的扶助(生活保護)・社会福祉・公衆衛生

9. 小テストへ

→ 小テスト(c-06)

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参考資料

このページの小テスト ── 間違えても、同じ型の別の問題でやり直せます。レベルを選んでそのまま始められます。
基礎から標準から発展から