数学C 数学 / ベクトル / hc-03

更新 2026-09-12

空間ベクトル

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

空間ベクトルは共通テストで平面ベクトルと交互に、または合わせて出題されます。計算は平面と同じで成分が 1 つ増えるだけ。「平面上の点 ⇔ 係数の和が 1」「垂線の足 ⇔ 内積 0 が 2 本」の 2 つの型を押さえれば、直方体・四面体の問題が解けます。


1. 空間の座標とベクトル

まずここだけ

点 P(x, y, z)。原点 O からの距離 OP = √(x² + y² + z²)。 2 点間の距離 AB = √{(x₂ − x₁)² + (y₂ − y₁)² + (z₂ − z₁)²}。

a = (a₁, a₂, a₃):平面と同じく成分ごとに加減・実数倍。 |a| = √(a₁² + a₂² + a₃²) 内積 a·b = a₁b₁ + a₂b₂ + a₃b₃ = |a||b|cos θ

a = (1, 2, 2):|a| = 3。b = (2, −1, 2):a·b = 2 − 2 + 4 = 4、|b| = 3 → cos θ = 4/9

平面と同じ公式

座標軸・座標平面

x 軸上の点は (x, 0, 0)、xy 平面上の点は (x, y, 0)。xy 平面に関して対称な点は z の符号を変える


2. 直方体・四面体での基本ベクトル

まずここだけ

空間では 3 つの 1 次独立なベクトル a、b、c(同一平面上にない)で任意のベクトルが p = sa + tb + uc とただ 1 通りに表せる。

直方体 OADB-CEGF(OA→ = a、OB→ = b、OC→ = c):OG→ = a + b + c、AF→ = −a + b + c、対角線の長さ |a + b + c|

正四面体 OABC(1 辺 2):a·b = b·c = c·a = 2·2·cos 60° = 2。|a + b + c|² = 4 + 4 + 4 + 2(2 + 2 + 2) = 24

正四面体では、辺のベクトルどうしの内積がすべて |a|²/2


3. 共面条件(点が平面上にある)

ここまでできれば十分

点 P が 3 点 A、B、C の定める平面上 ⇔ OP→ = sOA→ + tOB→ + uOC→、s + t + u = 1

(AP→ = mAB→ + nAC→ と書ける ⇔ p = (1 − m − n)a + mb + nc、係数の和 1)

四面体 OABC で、OA の中点 M、OB を 2 : 1 に内分する点 N、OC を 1 : 2 に内分する点 L。直線 OG(G は三角形 ABC の重心)と平面 MNL の交点 P OP→ = kOG→ = (k/3)(a + b + c) P は平面 MNL 上:a = 2OM→、b = (3/2)ON→、c = 3OL→ より OP→ = (2k/3)OM→ + (k/2)ON→ + kOL→ 係数の和 = 1:2k/3 + k/2 + k = 1 → (4k + 3k + 6k)/6 = 1 → k = 6/13 → OP→ = (2/13)(a + b + c)

手順:① 求める点を 2 通りで表す(直線上は kOG→、平面上は係数の和 1)② 平面を定める 3 点のベクトルで書き直す ③ 係数の和 = 1。


4. 垂線の足・法線ベクトル

ここまでできれば十分

点 O から平面 ABC に下ろした垂線の足 H

  1. H は平面上:OH→ = sa + tb + uc、s + t + u = 1(または AH→ = mAB→ + nAC→)
  2. OH ⊥ AB かつ OH ⊥ AC:OH→·AB→ = 0、OH→·AC→ = 0
  3. 連立して s、t、u

平面の法線ベクトル n:n·AB→ = 0、n·AC→ = 0 を満たす n(成分で 2 本の式を解く。1 つの成分を 1 とおく)。

A(1, 0, 0)、B(0, 2, 0)、C(0, 0, 3) の平面の法線:AB→ = (−1, 2, 0)、AC→ = (−1, 0, 3)。n = (x, y, z):−x + 2y = 0、−x + 3z = 0 → x = 6 とおくと y = 3、z = 2 → n = (6, 3, 2)

点と平面の距離(発展)

平面 ax + by + cz + d = 0 と点 (x₀, y₀, z₀) の距離 = |ax₀ + by₀ + cz₀ + d|/√(a² + b² + c²)(h2-04 の 3 次元版)。


5. 球面の方程式

ここまでできれば十分

中心 (a, b, c)、半径 r:(x − a)² + (y − b)² + (z − c)² = r²

中心 (1, −2, 3)、半径 2:(x − 1)² + (y + 2)² + (z − 3)² = 4 球面 x² + y² + z² − 2x + 4y − 4 = 0 → (x − 1)² + (y + 2)² + z² = 9 → 中心 (1, −2, 0)、半径 3 xy 平面(z = 0)との交わり:z = 0 を代入 → (x − 1)² + (y + 2)² = 9 の円


6. 体積(発展)

もう一歩

四面体 OABC の体積 = (1/3) × △OAB × 高さ。高さは C から平面 OAB への距離 = |OC→| sin(OC と平面のなす角)。 成分では V = (1/6)|a·(b × c)|(外積は数学C の範囲外だが、行列式の形で覚えておくと検算に便利)。


7. よくある間違い


8. 自己チェック

  1. 3 成分で |a|、内積を計算したか
  2. 平面上 ⇔ s + t + u = 1
  3. 垂線の足 ⇔ 内積 0 が 2 本
  4. 法線ベクトルは 2 本の内積 0 から
  5. 球面は (x − a)² + (y − b)² + (z − c)² = r²

9. 小テストへ

→ 小テスト(hc-03

関連する単元

参考資料

このページの小テスト ── 間違えても、同じ型の別の問題でやり直せます。レベルを選んでそのまま始められます。
基礎から標準から発展から

高校数学の単元一覧まぜこぜテスト数学の勉強法