数学C 数学 / 平面上の曲線と複素数平面 / hc-04

更新 2026-09-12

二次曲線 ── 放物線・楕円・双曲線

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

「平面上の曲線と複素数平面」は共通テスト『数学Ⅱ,数学B,数学C』の選択問題の 1 つで、楕円の焦点・接線複素数平面hc-05)のどちらかが出ます。3 つの曲線の標準形と焦点の位置を表で覚えることが第一歩。h2-06 の軌跡の延長として理解します。


1. 放物線

まずここだけ

定義:定点 F(焦点)と定直線 l(準線)から等距離にある点の軌跡。

標準形 y² = 4px:焦点 (p, 0)、準線 x = −p、軸は x 軸、頂点は原点

y² = 8x:4p = 8 → p = 2 → 焦点 (2, 0)、準線 x = −2 x² = 4py の形なら焦点 (0, p)、準線 y = −p(数学Ⅰの y = ax² は x² = (1/a)y で 4p = 1/a)

定義から方程式

焦点 (2, 0)、準線 x = −2 の放物線:√{(x − 2)² + y²} = |x + 2| → 2 乗して y² = 8x。


2. 楕円

まずここだけ

定義:2 定点 F、F′(焦点)からの距離の和が一定(= 2a)の点の軌跡。

標準形 x²/a² + y²/b² = 1(a > b > 0)

長軸の長さ2a(x 軸方向)
短軸の長さ2b
焦点(±√(a² − b²), 0)
頂点(±a, 0)、(0, ±b)
距離の和2a

x²/25 + y²/9 = 1:a = 5、b = 3、焦点 (±4, 0)、長軸 10、短軸 6、距離の和 10 a < b なら焦点は y 軸上 (0, ±√(b² − a²))

覚え方:焦点までの距離 c は c² = a² − b²(大きいほう − 小さいほう)。焦点は長いほうの軸上

円との関係

円 x² + y² = a² を y 軸方向に b/a 倍に縮めると楕円 x²/a² + y²/b² = 1。楕円の面積は πab。


3. 双曲線

まずここだけ

定義:2 定点からの距離の差が一定(= 2a)の点の軌跡。

標準形 x²/a² − y²/b² = 1

頂点(±a, 0)
焦点(±√(a² + b²), 0)
漸近線y = ±(b/a)x
距離の差2a

x²/9 − y²/16 = 1:a = 3、b = 4、焦点 (±5, 0)、漸近線 y = ±(4/3)x x²/a² − y²/b² = −1 なら焦点は y 軸上 (0, ±√(a² + b²))、頂点 (0, ±b)、漸近線は同じ

覚え方:c² = a² + b²(足す)。漸近線は「= 0」とおいた式 x²/a² − y²/b² = 0 を因数分解。

直角双曲線:a = b のとき漸近線が直交(xy = k の形は 45° 回転したもの)。


4. 平行移動と標準形への変形

ここまでできれば十分

曲線を x 軸方向に p、y 軸方向に q 平行移動 → x → x − p、y → y − q(h1-06 と同じ)。焦点・準線・漸近線も同じだけ動く。

(x − 1)²/4 + (y + 2)²/1 = 1:中心 (1, −2)、焦点は (1 ± √3, −2)

一般形から:x²、y² の項をそれぞれ平方完成。

4x² + 9y² − 8x + 36y + 4 = 0 → 4(x − 1)² + 9(y + 2)² = 36 → (x − 1)²/9 + (y + 2)²/4 = 1(楕円) x² − 4y² + 2x = 3 → (x + 1)² − 4y² = 4 → (x + 1)²/4 − y² = 1(双曲線)

判別:x²、y² の係数が同符号 → 楕円(等しければ円)、異符号 → 双曲線、一方だけ 2 次 → 放物線。


5. 二次曲線と直線・接線

ここまでできれば十分

共有点:連立して判別式(h1-08h2-05 と同じ)。

接線の公式(曲線上の点 (x₁, y₁) における接線):

曲線接線
楕円 x²/a² + y²/b² = 1x₁x/a² + y₁y/b² = 1
双曲線 x²/a² − y²/b² = 1x₁x/a² − y₁y/b² = 1
放物線 y² = 4pxy₁y = 2p(x + x₁)

(円の接線 x₁x + y₁y = r² と同じ型:x² を x₁x、y² を y₁y、x を (x + x₁)/2 に)

楕円 x²/8 + y²/2 = 1 上の点 (2, 1):2x/8 + y/2 = 1 → x + 2y = 4

曲線外の点からの接線:傾き m とおき、判別式 = 0。または接点をおく。


6. 媒介変数表示

ここまでできれば十分

曲線媒介変数表示
円 x² + y² = r²x = r cos θ、y = r sin θ
楕円 x²/a² + y²/b² = 1x = a cos θ、y = b sin θ
放物線 y² = 4pxx = pt²、y = 2pt
双曲線 x²/a² − y²/b² = 1x = a/cos θ、y = b tan θ

θ を消去して x、y の式に戻す:x = 2cos θ、y = 3sin θ → (x/2)² + (y/3)² = cos²θ + sin²θ = 1。

楕円上の点の最大最小:x + y = 2cos θ + 3sin θ = √13 sin(θ + α)(h2-08 の合成)。


7. よくある間違い


8. 自己チェック

  1. 放物線:焦点 (p, 0)、準線 x = −p、y² = 4px
  2. 楕円:c² = a² − b²、焦点は長軸上、距離の和 2a
  3. 双曲線:c² = a² + b²、漸近線 y = ±(b/a)x、距離の差 2a
  4. 平行移動は平方完成で中心を出す
  5. 接線は x² → x₁x、y² → y₁y

9. 小テストへ

→ 小テスト(hc-04

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参考資料

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