数学Ⅰ 数学 / 二次関数 / h1-06

更新 2026-09-12

二次関数のグラフ ── 平方完成・頂点・平行移動・対称移動

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

二次関数は共通テスト数学Ⅰ・A の大問 1 つがまるごと出る分野で、平方完成はその出発点です。最大・最小(h1-07)、二次方程式・不等式(h1-08・09)、さらに数学Ⅱの微分まで、平方完成が速く正確にできるかで解ける問題の量が決まります。「平行移動して y = 2x² に重なる」「x 軸に関して対称」などの式変形も頻出。


1. y = ax² のグラフ(復習)

まずここだけ


2. y = a(x − p)² + q のグラフ ── 頂点の形

まずここだけ

y = ax² のグラフを x 軸方向に p、y 軸方向に q 平行移動したもの。

頂点(p, q)
直線 x = p
a の符号で決まる(ax² と同じ)

y = 2(x − 3)² + 1:頂点 (3, 1)、軸 x = 3、下に凸 y = −(x + 2)² − 4:頂点 (−2, −4)、軸 x = −2、上に凸((x + 2) = (x − (−2)) なので p = −2)

符号に注意:(x − p) の p はそのまま、(x + 2) なら p = −2。q はそのまま。

グラフのかき方

  1. 頂点をとる
  2. 軸を破線でかく
  3. y 切片(x = 0 のときの y)をとる
  4. 軸について対称な点をとる
  5. なめらかにつなぐ

3. 平方完成 ── y = ax² + bx + c を頂点の形に

まずここだけ

手順(a = 1 のとき):x の係数の半分の 2 乗を足して引く。

y = x² − 6x + 5 = (x² − 6x + 9) − 9 + 5 ← −6 の半分は −3、その 2 乗 9 を足して引く = (x − 3)² − 4 → 頂点 (3, −4)

a ≠ 1 のとき:まず x² と x の項を a でくくる。

y = 2x² + 8x + 3 = 2(x² + 4x) + 3 ← 定数項はくくらない = 2{(x + 2)² − 4} + 3 ← 中で平方完成 = 2(x + 2)² − 8 + 3 ← かっこを外す(−4 × 2) = 2(x + 2)² − 5 → 頂点 (−2, −5)

y = −x² + 4x − 1 = −(x² − 4x) − 1 = −{(x − 2)² − 4} − 1 = −(x − 2)² + 4 − 1 = −(x − 2)² + 3 → 頂点 (2, 3)

公式(確認用)

y = ax² + bx + c の頂点は (−b/2a, −(b² − 4ac)/4a)。軸は x = −b/2a

計算は平方完成でやり、軸 x = −b/2a で検算するのがおすすめ。

よくある間違い


4. 平行移動

ここまでできれば十分

グラフを x 軸方向に p、y 軸方向に q 平行移動すると、式は x → x − p、y → y − q におきかえる。

y = x² + 2x を x 軸方向に 3、y 軸方向に −1 平行移動 → y − (−1) = (x − 3)² + 2(x − 3) → y + 1 = x² − 4x + 3 → y = x² − 4x + 2

頂点の形なら、頂点を動かすだけでよい。

y = (x − 1)² + 2(頂点 (1, 2))を x 軸方向に 3、y 軸方向に −1 → 頂点 (4, 1) → y = (x − 4)² + 1

「どう平行移動すると重なるか」

y = x² − 2x + 3 = (x − 1)² + 2(頂点 (1, 2))を、y = x² + 4x + 1 = (x + 2)² − 3(頂点 (−2, −3))に重ねるには、頂点の差を見て x 軸方向に −3、y 軸方向に −5。


5. 対称移動

ここまでできれば十分

移動おきかえy = ax² + bx + c →
x 軸に関して対称y → −yy = −ax² − bx − c(全部の符号が変わる)
y 軸に関して対称x → −xy = ax² − bx + c(x の 1 次の項だけ変わる)
原点に関して対称x → −x、y → −yy = −ax² + bx − c

頂点の形なら:頂点 (p, q) が x 軸対称で (p, −q)、y 軸対称で (−p, q)、原点対称で (−p, −q)。a の符号は x 軸対称・原点対称で変わる。

y = 2(x − 1)² + 3 を x 軸に関して対称移動 → y = −2(x − 1)² − 3


6. 二次関数の決定

ここまでできれば十分

与えられた条件によって、おく式を選ぶ

条件おく式
頂点 (p, q) がわかるy = a(x − p)² + q
軸 x = p がわかるy = a(x − p)² + q
通る 3 点y = ax² + bx + c(連立方程式)
x 軸との交点 (α, 0)、(β, 0)y = a(x − α)(x − β)

頂点が (2, −1) で点 (0, 3) を通る:y = a(x − 2)² − 1 に (0, 3) を代入 → 3 = 4a − 1 → a = 1 → y = (x − 2)² − 1 3 点 (0, 1)、(1, 0)、(2, 3) を通る:c = 1、a + b + 1 = 0、4a + 2b + 1 = 3 → a = 2、b = −3 → y = 2x² − 3x + 1


7. 自己チェック

  1. 頂点の x 座標の符号を (x − p) から正しく読んだか
  2. a でくくったあと、中の定数を外に出すとき a 倍したか
  3. 軸 x = −b/2a で検算したか
  4. 平行移動は x → x − p、y → y − q(符号が逆)
  5. x 軸対称は全部の符号、y 軸対称は x の 1 次の項だけ

8. 小テストへ

→ 小テスト(h1-06

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参考資料

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