中3 英語 / 読解 / e3-08

更新 2026-09-12

長文読解の型 ── 設問から読む・かたまりで読む・つなぎ言葉で追う

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

公立高校入試の英語は、配点の半分前後が長文・対話文の読解です。文法を知っていても「時間内に読み切れない」「選択肢のどれも正しく見える」のが失点の原因。この単元では、読む前の準備 → 読み方 → 設問の解き方の順に、型として身につけます。


1. 読む前に ── 設問を先に見る

まずここだけ

本文を読む前に、設問と選択肢をざっと見る(1 分以内)。目的は 2 つ。

  1. 話題をつかむ:設問に「school festival」「volunteer」とあれば、本文はその話
  2. 探すものを決める:「Why did Ken 〜?」とあれば、本文で Ken の理由(because)を探しながら読む

設問を知らずに読むと、全部を同じ濃さで読んで時間が足りなくなります。設問=地図と考える。

設問の種類と探し方

設問の型探すもの
Why 〜?because / so / to 〜(目的)の部分
What did 〜 do?主語の動作(過去形の動詞)
How did 〜 feel?感情の形容詞(happy / surprised / sad)
What does “it / this” mean?指示語の直前の名詞・文
内容一致(本文に合うもの)選択肢ごとに本文の該当箇所を探す
空所に入る文前後の文とのつながり(接続詞・指示語)
表・グラフ数字・比較表現(more / the most)

2. 読み方 ── かたまりで切る

まずここだけ

英文が長く見えるのは、名詞に説明がくっついているから。説明のかたまりに[ ]をつけると、**骨組み( ─ 動詞)**が見えます。

The students [who joined the volunteer activity last summer] said that it changed their way [of thinking].

→ 骨組み:The students said that it changed their way. →[去年の夏ボランティア活動に参加した]生徒たちは、それが[考え方の]やり方を変えたと言った。

後ろから説明するかたまり(後置修飾)

単元
+ 名詞the book on the deske1-09
something to eate2-03
the boy playing soccere3-04
a letter written in Englishe3-04
a friend who lives in Canadae3-05
関係代名詞の省略the movie I saw yesterdaye3-05

名詞の直後に 前置詞/to/ing/過去分詞/who/which/主語+動詞 が来たら、説明のかたまりの始まり

文の中に文が入る形

単元
that 節I think that he is right.e2-05
間接疑問I know what this is.e3-06
When I got home, my mother was cooking.e2-05

接続詞(when / if / because / that)を見たら、そこからコンマまで、または文末までが 1 つのかたまり。


3. つなぎ言葉で流れを追う

ここまでできれば十分

長文は、**つなぎ言葉(ディスコースマーカー)**で段落や文の関係を示しています。これを見つけると、「次に何が来るか」が予想できます。

つなぎ言葉関係読み方
but / however逆接あとが筆者の本音・結論。設問の答えになりやすい
because / since / as理由Why の答え
so / therefore / as a result結果前が原因
for example / such as直前の主張の具体例。読み飛ばしても主張はわかる
first / second / finally順序並べかえ問題・要約の骨
also / in addition追加前と同じ方向の情報
in fact強調前の主張を裏づける事実
on the other hand対比前と反対側の話
in conclusion / in short結論文章全体のまとめ

段落の読み方

英語の段落は、最初の 1〜2 文に主張(トピックセンテンス)、あとに理由・例、が基本の型です。時間がないときは、各段落の最初の文だけ読めば流れがわかることが多い。


4. 指示語 ── 直前を探す

ここまでできれば十分

it / this / that / they / them / these / those / so は、直前の文の名詞や内容を指します。

Ken started to learn the guitar last year. It was difficult at first, but he practiced every day. → It = learning the guitar(ギターを習うこと)

探し方

  1. 指示語の単数・複数を見る(it → 単数、they → 複数)
  2. 直前の文から、単数/複数が合う名詞を探す
  3. 入れかえて意味が通るか確かめる

「this」は直前の文全体を指すこともある(This made me happy. = 前の出来事が)。


5. 内容一致問題の解き方

ここまでできれば十分

「本文の内容に合うものを選べ」は、選択肢 1 つずつ、本文の対応箇所を探して照合します。

正解の選択肢の特徴

不正解の選択肢の特徴

パターン
本文にない情報が足されている本文「ケンは京都へ行った」→ 選択肢「ケンは家族と京都へ行った」(家族、は本文にない)
主語がすり替わっている本文「ユミが提案した」→ 選択肢「ケンが提案した」
否定・肯定が逆本文 didn’t like → 選択肢 liked
数字・時間が違う本文 three years → 選択肢 two years
本文の語をそのまま使っているが意味が違う本文の単語がそのまま並んでいると正しく見えるが、文の内容は違う

本文の単語がそのまま出ている選択肢ほど疑う。正解は言いかえられていることが多い。


6. 対話文の読み方

もう一歩

対話文は、誰が話しているか話題の切りかわりを追います。


7. 時間配分の目安

もう一歩

50 分の試験で長文が 2〜3 題ある場合:

  1. 設問を先に見る:1 題 1 分
  2. 本文を読む:1 題 6〜8 分(わからない単語で止まらない。前後から推測するか、飛ばす)
  3. 設問を解く:1 題 5〜6 分
  4. 見直し:最後に 3 分

わからない単語で止まらないのが最重要。入試の長文は、知らない単語が数語あっても設問が解けるように作られています。注(*)がついている語は必ず読む。


8. 自己チェック

  1. 本文を読む前に設問を見たか
  2. 名詞の後ろの説明に[ ]をつけ、主語と動詞を見つけたか
  3. but / because / so / for example に印をつけたか
  4. it / this が何を指すか、直前から確かめたか
  5. 内容一致は「言いかえ」を探し、「本文にない情報」を消したか
  6. 対話文で発言者を取りちがえていないか

9. 小テストへ

→ 小テスト(e3-08)

関連する単元

参考資料

このページの小テスト ── 間違えても、同じ型の別の問題でやり直せます。レベルを選んでそのまま始められます。
基礎から標準から発展から