高3 英語 / 聞く / hw-02
共通テスト リスニングの型(先読み・数字・言い換え)
この単元でできるようになること
- 共通テスト「英語(リスニング)」の形式(100 点・解答 30 分・大問 6 つ・第 1・2 問は 2 回、第 3〜6 問は 1 回)を知り、大問ごとの聞き方を決められる
- 音声が流れる前に選択肢・図・状況説明を先読みして、聞き取るポイントを絞れる
- 数字・曜日・時刻・場所を確実に聞き取り、計算が必要な問題(合計金額・所要時間)を処理できる
- 音声と選択肢の言い換え(本文 not expensive → 選択肢 cheap)に対応できる
- 否定疑問・付加疑問・仮定法・過去完了など、聞き取りで意味が反転しやすい文法を思い出せる
- 音の変化(連結・脱落・弱形)を知って、聞き取れない原因を減らせる
入試での位置づけ
共通テストの英語はリーディングと同じ 100 点がリスニングに配分されています(大学によって比率は変わる)。リスニングは「聞き取れたか」より「先読みで何を聞くか決めていたか」で点が決まります。第 3 問以降は1 回しか流れないので、聞き逃したら次へ切りかえる判断も必要です。ここでは大学入試センターが公開している令和 7 年度本試験の構成を土台にします。年度で変わるので最新の公開問題で必ず確認してください。
1. 形式 ── 令和 7 年度本試験の構成
まずここだけ
100 点・解答時間 30 分(機器の確認を含めて 60 分)・大問 6 つ・問 1〜37
| 大問 | 配点 | 回数 | 内容(令和 7 年度) | 聞き方 |
|---|---|---|---|---|
| 第 1 問 | 28 | 2 回 | A:短い発話と同じ内容の文を選ぶ(問 1〜4)/B:短い発話に合うイラストを選ぶ(問 5〜8) | 1 回目で答え、2 回目で確認 |
| 第 2 問 | 12 | 2 回 | 短い対話と問いに合うイラストを選ぶ(問 9〜11) | 図の違い(位置・数・形)を先に見る |
| 第 3 問 | 18 | 1 回 | 短い対話を聞き、問いに答える(問 12〜17) | 日本語の場面説明と問いを先読み |
| 第 4 問 | 12 | 1 回 | A:話を聞いて図表を完成・順序(問 18〜25)/B:条件に合うものを選ぶ(問 26) | 表の項目・条件を先に把握 |
| 第 5 問 | 16 | 1 回 | 講義を聞いてワークシートを完成、図表と組み合わせる(問 27〜33) | ワークシートの空欄を先読み。数字・固有名詞をメモ |
| 第 6 問 | 14 | 1 回 | A:二人の対話(問 34・35)/B:複数人の会話・議論(問 36・37) | 誰がどの立場かをメモ |
(出典:大学入試センター「令和7年度試験の問題・正解」本試験の問題冊子。2026-09-12 確認)
特徴:後半ほど長く、1 回しか流れず、図表やワークシートと組み合わせる。話者は英米以外の発音のこともある。
2. 先読み ── 音声の前に「何を聞くか」を決める
まずここだけ
読む順番:①日本語の状況説明 → ②問いの文 → ③選択肢(または図・表)
| 大問 | 先読みで決めること |
|---|---|
| 第 1 問 A | 選択肢 4 つの違い(誰が・いつ・何を)。音声はその違いを聞く |
| 第 1 問 B・第 2 問 | イラストの違い(数・位置・持ち物・動作)を言葉にしておく(「左の人が帽子」「3 つ」) |
| 第 3 問 | 場面説明と問い(「男性は何をするか」「女性はなぜ遅れたか」)。問いの主語(男性か女性か)に注意 |
| 第 4 問 A | 表の項目名・単位・順序。数字を書きこむ準備 |
| 第 4 問 B | 条件(予算・日程・人数)を先に整理。4 つの選択肢を条件で消していく |
| 第 5 問 | ワークシートの空欄の形(数字か・名詞か・分類か)。講義の流れ(導入 → 例 → 結論)を予想 |
| 第 6 問 | 話者の立場(賛成・反対)と、問いが「誰の意見か」を先に確認 |
時間の作り方:問題の間の空白時間と、前の問題を早く終えた時間を先読みに使う。第 1・2 問の 2 回目を聞かずに次を先読みするのは、1 回目で確信がある場合のみ。
3. 数字・時・場所 ── 落としやすいポイント
ここまでできれば十分
| 種類 | 注意点 | 例 |
|---|---|---|
| 数字 | -teen と -ty(fifteen/fifty)はアクセントで区別(-teen は後ろ、-ty は前)。hundred/thousand のあとに続く数 | 15 / 50、1,500 |
| 時刻 | half past(〜時半)、a quarter to(〜時 15 分前)、a quarter past(15 分過ぎ)、noon/midnight | a quarter to nine = 8:45 |
| 計算 | 合計・差・割引・所要時間はメモして計算。「予定より 30 分遅れ」「2 割引」 | $20 の 10% 引き = $18 |
| 曜日・日付 | the day after tomorrow(あさって)、the day before yesterday、next Friday、this coming Sunday | |
| 場所・位置 | on the left/right、next to、in front of、behind、across from、at the corner、on the second floor | |
| 順序 | first、then、after that、finally、before/after | 順序の問題は聞きながら番号を書く |
| 変更 | 「最初は A と言ったが、あとで B に変えた」→ 最後に決まったことが答え | Actually/On second thought/Instead |
メモの取り方:数字・固有名詞・「変更」を示す語だけ短く書く。全部書こうとすると聞き逃す。
4. 言い換えと反転 ── 聞こえた語と選択肢は違う
ここまでできれば十分
言い換え(hr-01 と同じ):音声 not expensive → 選択肢 cheap / once a week → weekly / I’d rather stay home → She doesn’t want to go out.
意味が反転しやすい文法:
| 聞こえた文 | 意味 |
|---|---|
| Don’t you like it? ── No. | 好きではない(否定疑問の答え:事実で判断) |
| I wish I could go. | 行けない(仮定法) |
| I should have called her. | 電話しなかった(後悔) |
| He used to live here. | 今は住んでいない |
| By the time I arrived, the meeting had already started. | 着いたときには始まっていた |
| Not until yesterday did I know. | 昨日初めて知った |
| I’d love to, but … | 断り |
| That can’t be true. | ありえない(推量の否定) |
| You don’t have to come. | 来なくてよい(禁止ではない) |
会話の決まり文句(hv-02):It’s up to you./Never mind./I’m afraid not./You can say that again./Sounds good./Why not?
5. 音の変化 ── 聞き取れない原因
| 変化 | 例 | 聞こえ方 |
|---|---|---|
| 連結(子音 + 母音) | an apple / pick it up / turn on | アナポー/ピキラップ/ターノン |
| 脱落(語尾の t/d、同じ子音の連続) | next day / good time / want to | ネクスデイ/グッタイム/ワナ |
| 弱形(機能語が弱く短く) | and → ン、to → タ、him → イム、her → ア、of → ア、can → クン | 「can」と「can’t」は t がほぼ聞こえず、母音の長さと文脈で判断 |
| 同化 | did you → ディジュ、would you → ウッジュ、meet you → ミーチュ | |
| 短縮 | I’ll / she’s / they’ve / won’t / gonna(going to)/ wanna(want to) |
対策:スクリプトを見ながら音声を聞き、聞こえなかった部分に印をつけて音読(オーバーラッピング)→ 見ないで同時に言う(シャドーイング)。大学入試センターは本試験の音声とスクリプトを公開しているので、過去問で必ず行う。
6. 本番の決めごと
- 聞き逃したら切りかえる:1 回しか流れない問題で迷い続けると次も落とす。仮の答えをマークして次の先読みへ
- 第 1・2 問の 2 回目は確認に使う。1 回目で選択肢を 2 つに絞り、2 回目で決める
- 音量調整の時間に、第 1 問の選択肢を先読みしておく
- マークは問題ごとにその場で。まとめてマークすると番号がずれる
- 過去問は「本番と同じ 1 回」で解き、そのあとスクリプトで聞き逃しの原因(語彙か・音の変化か・先読み不足か)を分類する
7. 自己チェック
- 100 点・30 分・大問 6 つ・第 1・2 問は 2 回、第 3〜6 問は 1 回、と言えるか
- 音声の前に、選択肢や図の「違い」を言葉にしているか
- -teen/-ty、a quarter to、割引の計算に備えているか
- 「変更」を示す語(Actually/Instead)のあとを答えにしているか
- 否定疑問・仮定法・should have で意味が反転することを知っているか
- 過去問の音声でシャドーイングをしているか
8. 小テストへ
→ 小テスト(hw-02)
関連する単元
- 前提:hg-04 助動詞、hg-12 仮定法、hg-19 疑問文、hv-02 熟語(会話表現)、hr-01 リーディングの型
- 次に進む:勉強法「英語」「大学受験」
- ここで使う考え方が出てくる:hr-03 設問タイプ別(言い換え・消去法)
参考資料
- 大学入試センター「令和7年度試験の問題・正解」本試験(英語(リスニング)問題冊子・音声・スクリプト)── https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/kakomondai/r7/ (2026-09-12 確認)
- 大学入試センター「令和9年度大学入学共通テスト実施要項」── 時間・配点(
/daigaku/seido/kyotsu/)
受験のしらべ / https://juken-shirabe.pages.dev/daigaku/english/hw-02/ / 更新 2026-09-12