高3 英語 / 読解 / hr-01
共通テスト リーディングの型(形式・時間配分・探し読み)
この単元でできるようになること
- 共通テスト「英語(リーディング)」の形式(80 分・100 点・大問 8 つ・すべて読解)を知り、時間配分の目安を立てられる
- 設問を先に読む → 本文から探す(探し読み)という基本の手順を使える
- 大問ごとの文章の種類(パンフレット・ブログ・記事・物語・図表つき説明文)と、それぞれで問われることの傾向がわかる
- 「言い換え」(本文の表現 ≠ 選択肢の表現)を前提に、選択肢を本文と照合できる
- 時間が足りないときの捨て方・戻り方を決めておける
入試での位置づけ
共通テストの英語は文法問題がなく、80 分で 6,000 語前後を読む試験です(語数は年によって変わります)。「読めるかどうか」より「時間内に必要な情報を探して照合できるか」が点差になります。国公立大の多くと私立大の多くが共通テストの英語を使い、リーディングとリスニングの配点比率は大学ごとに決められます(/daigaku/seido/kyotsu/)。ここでは大学入試センターが公開している令和 7 年度本試験の構成を土台に型を説明します。年度によって変わるので、最新の問題は必ず大学入試センターの公開問題で確認してください。
1. 形式 ── 令和 7 年度本試験の構成
まずここだけ
80 分・100 点・大問 8 つ・解答番号 44。すべて読解問題で、文法・発音・語彙の独立問題はない。
| 大問 | 配点 | 素材の例(令和 7 年度) | ねらい |
|---|---|---|---|
| 第 1 問 | 6 | 身近な案内・パンフレット | 必要な情報を探す |
| 第 2 問 | 12 | ブログ記事など・意見と事実 | 事実と意見の区別、根拠を探す |
| 第 3 問 | 9 | 体験談・記事 | 出来事の順序、心情 |
| 第 4 問 | 12 | 2 つの文章や図表を比べる | 複数資料の照合 |
| 第 5 問 | 16 | 物語文・伝記(ノート完成) | 出来事の並べ替え、要約 |
| 第 6 問 | 12 | 説明文(要点・図表) | 段落の要旨 |
| 第 7 問 | 16 | 説明文(発表スライドの完成など) | 情報の整理 |
| 第 8 問 | 17 | 長い説明文・論説(要約・推論) | 主張と根拠、推論 |
(出典:大学入試センター「令和7年度試験の問題・正解」本試験の問題冊子。2026-09-12 確認。素材の種類は年によって変わる)
特徴:
- 前半は短く易しい素材で「探す」力、後半は長い文章で「整理する・推論する」力を見る
- 図表・スライド・ノートなど本文以外の資料と組み合わせた設問が多い
- 選択肢は本文の言い換えで書かれる(同じ語句を探すだけでは解けない)
2. 時間配分 ── 「配点 ÷ 時間」で決める
ここまでできれば十分
80 分を配点の比率で割ると、1 点あたり約 48 秒。
| 大問 | 配点 | 目安時間 | 累計 |
|---|---|---|---|
| 第 1 問 | 6 | 5 分 | 5 |
| 第 2 問 | 12 | 8 分 | 13 |
| 第 3 問 | 9 | 7 分 | 20 |
| 第 4 問 | 12 | 10 分 | 30 |
| 第 5 問 | 16 | 12 分 | 42 |
| 第 6 問 | 12 | 10 分 | 52 |
| 第 7 問 | 16 | 12 分 | 64 |
| 第 8 問 | 17 | 13 分 | 77 |
| 見直し | 3 分 | 80 |
原則:
- 前半(第 1〜4 問)で30 分以内。ここで貯金を作る。
- 1 問に 2 分以上迷ったら仮の答えをマークして次へ。空欄にしない。
- 後半の長文は設問数が多い分、1 問あたりの時間は短くてよい(本文を 1 回読めば複数の設問に答えられる)。
自分の配分を作る:過去問を解いて「どの大問で時間を使いすぎたか」を記録し、次回の目安を修正する(勉強法「英語」の過去問の使い方を参照)。
3. 基本の手順 ── 設問を先に読む
まずここだけ
- リード文(日本語・英語の状況説明)を読む:「あなたは留学先で〜」で、文章の種類と目的がわかる。
- 設問(問いの文だけ)に目を通す:何を探せばよいかを決める。選択肢はまだ読まない(時間の節約と先入観の回避)。
- 本文を読みながら、設問に対応する場所に印をつける:数字・固有名詞・日付・条件は特に目立たせる。
- 設問に戻り、選択肢を本文と照合する:本文の該当箇所と「同じ内容か」を確かめる。言い換えに注意。
- 消去法:本文に書いていないこと・逆のこと・条件が一部違うものを消す。
探し読み(スキャニング):数字・日付・名前・条件は本文に「そのまま」あるので、設問のキーワードを目で追って探す。 ざっと読み(スキミング):各段落の最初と最後の文を読んで話の流れをつかむ(hr-02)。
4. 大問のタイプ別の注意
ここまでできれば十分
| タイプ | 注意すること |
|---|---|
| 案内・広告・パンフレット | 条件(日付・料金・年齢・場所)の照合。「〜を除く」「〜以上」の限定語を落とさない。表の脚注を読む |
| ブログ・意見文 | 事実(fact)と意見(opinion)を区別する問題が出る。意見は I think/should/the best のような語、事実は数字・調査・出来事 |
| 体験談・物語 | 出来事の順序(時を表す語:before, after, later, the next day)と、登場人物の気持ちの変化を追う |
| 2 つの資料を比べる | 「両方に共通」「一方だけ」を問う。それぞれの立場・数字を表にして整理 |
| ノート・スライドの完成 | 本文の段落の順序と、ノートの項目の順序が対応していることが多い。並べ替えは本文の時間表現で決める |
| 説明文・論説 | 各段落の主題文を押さえる。最後の設問(主張・要約)は全体を読んでから |
5. 言い換えに慣れる ── 同じ意味の別表現
選択肢は本文と別の語で書かれる。よく使われる言い換えのパターン:
| 本文 | 選択肢 |
|---|---|
| It is not expensive. | It is cheap. / affordable |
| Most people agreed. | The majority supported it. |
| The number went up by 20%. | It increased. / There was a rise. |
| She was in charge of the project. | She led / was responsible for the project. |
| He didn’t say a word. | He remained silent. |
| once a week | weekly |
| more than half | the majority |
| get rid of | remove / eliminate |
| take part in | participate in / join |
| because of | due to / as a result of |
数字の言い換え:twice as many = double、a quarter = 25%、three out of four = 75%、decrease by half = 半減。
6. 時間が足りないときの決めごと
- 順番を固定しない:第 1〜4 問を先に確実に取り、第 5〜8 問は得意な素材から。ただし本番でいきなり変えない(過去問で試しておく)。
- 設問ごとに区切る:長文でも「設問 1 つ = 本文の 1〜2 段落」に対応することが多い。全部読んでから解くのではなく、対応する部分を読んだら解く。
- 最後の 5 分:未解答をすべてマークしてから見直し。マークずれ(解答番号の飛び)は必ず確認。
- 得点の目安:前半 4 つ(39 点)を 35 点以上取れれば、後半で半分取っても 65 点前後。まず前半の精度を上げる。
7. 自己チェック
- 80 分・100 点・大問 8 つ・すべて読解、と言えるか
- 前半 4 問を 30 分以内、を目安にしているか
- 設問を先に読んでから本文を読んでいるか
- 数字・日付・固有名詞に印をつけながら読んでいるか
- 選択肢の「言い換え」を本文の該当箇所と照合しているか
- 迷ったら仮マークして進む、と決めているか
8. 小テストへ
→ 小テスト(hr-01)
関連する単元
- 前提:hg-01〜hg-20(文法)、hv-01〜hv-04(語彙)
- 次に進む:hr-02 パラグラフリーディング、hr-03 設問タイプ別の解き方
- ここで使う考え方が出てくる:hw-02 リスニングの型(先読み)、勉強法「英語」「大学受験」
参考資料
- 大学入試センター「令和7年度試験の問題・正解」本試験の問題(英語(リーディング)問題冊子)── https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/kakomondai/r7/ (2026-09-12 確認)
- 大学入試センター「令和9年度大学入学共通テスト実施要項」── 時間・配点(
/daigaku/seido/kyotsu/に整理)
受験のしらべ / https://juken-shirabe.pages.dev/daigaku/english/hr-01/ / 更新 2026-09-12