高3 英語 / 読解 / hr-03
設問タイプ別の解き方(内容一致・空所補充・並べ替え・図表)
この単元でできるようになること
- 共通テスト・一般選抜で出る設問を6 つのタイプに分け、それぞれの手順で解ける
- 内容一致で、誤りの選択肢の作られ方(言いすぎ・逆・部分的に違う・書いていない)を見抜ける
- 空所補充を「前後の論理」と「文法的な形」の両方から絞れる
- 出来事の並べ替えを時の表現と過去完了で組み立てられる
- 図表・グラフの設問で、本文の数字と図の数字を照合できる
- 下線部の意味・指示語(it/this/they)・筆者の態度を文脈から決められる
入試での位置づけ
読解の失点は「読めなかった」より「設問の作り方を知らずに引っかかった」ことが多いです。とくに内容一致の誤答選択肢は、本文の語をそのまま使って一部だけ変えるので、単語の一致で選ぶと必ず引っかかります。共通テストは全問マークなので、消去法と照合の手順を型として持っておくことがそのまま得点につながります。
1. 内容一致 ── 誤りの作り方を知る
まずここだけ
手順:①設問のキーワードで本文の該当箇所を探す → ②該当箇所を精読 → ③選択肢を 1 つずつ本文と照合 → ④消去法
誤答選択肢の 4 パターン:
| パターン | 例(本文:Some students liked the new schedule.) | 見抜き方 |
|---|---|---|
| 言いすぎ(一般化) | All students liked the new schedule. | all/always/never/only/every に注意 |
| 逆 | Students disliked the new schedule. | 否定語・反意語 |
| 一部だけ違う | Some teachers liked the new schedule. | 主語・時・場所・数字が 1 か所だけ違う |
| 書いていない | The new schedule was made by students. | 常識的にありそうでも本文にない |
正解の選択肢は本文の言い換え(hr-01)。「本文と同じ単語が多い選択肢」はむしろ疑う。
NOT 問題(Which is NOT mentioned?):本文にある 3 つを消して残った 1 つ。本文を探す時間がかかるので後回しにしてもよい。
2. 空所補充 ── 論理と形の 2 方向から
ここまでできれば十分
| 空所の種類 | 手がかり |
|---|---|
| つなぎ言葉(however/therefore …) | 前後の文の関係(反対か・結果か・例か)→ hr-02 の表 |
| 語句(名詞・動詞・形容詞) | ①文法的な形(品詞・単複・時制)②前後の文脈(同じ話題の語・反意語)③段落の主題 |
| 文(1 文まるごと) | 空所の前の文とのつながり(指示語・代名詞・つなぎ言葉)+ 後ろの文への橋渡し |
| 要約・ノートの空所 | 本文の対応する段落を探し、言い換えで埋める |
手順:①空所の前後 1 文ずつを読む → ②「反対・結果・例・追加」のどれかを決める → ③選択肢を形で絞る → ④入れて読み直す
文を入れる問題:選択肢の文の代名詞・指示語(this, these, such, it)が前の文の何を指すかを確認する。指すものがなければ誤り。
3. 出来事の並べ替え ── 時の表現を拾う
ここまでできれば十分
物語文・伝記(第 5 問タイプ)で「出来事を順に並べよ」。
手がかり:
- 時を表す語:before, after, later, then, the next day, by the time, at first, finally, years later, when S was 〜
- 過去完了(had + 過去分詞):それより前の出来事
- 年齢・年号:at the age of 20, in 1998
- 回想:本文の途中で過去に戻ることがある(She remembered the day when …)
手順:①選択肢の出来事を本文で見つけ、番号をつける → ②時の表現と過去完了で前後を決める → ③一直線に並べる → ④本文の順番と違っても、時の表現を優先する
4. 図表・グラフ ── 数字は本文と図の両方で
ここまでできれば十分
| 設問 | 解き方 |
|---|---|
| グラフの正しいものを選ぶ | 本文の数字・増減の記述(doubled, fell by half, peaked in 2010, remained stable)を図に当てはめる。軸のラベルと単位を最初に見る |
| 表の空欄を埋める | 本文の該当箇所を探し、条件(年・グループ)を照合 |
| 図から本文の内容を推論 | 「本文に書かれていること + 図の数字」で言えることだけを選ぶ。図だけ・本文だけの推測は誤り |
グラフを読む語:increase/rise/grow(増える)、decrease/fall/drop/decline(減る)、peak(最高になる)、remain stable/level off(横ばい)、double/triple(2 倍・3 倍)、by 20%(20% 分)、to 20%(20% まで)、the highest/the lowest、gradually(徐々に)、sharply/rapidly(急に)
by と to の違い:increased by 10%(10 ポイント分増えた)/increased to 10%(10% まで増えた)。
5. その他の設問
| タイプ | 解き方 |
|---|---|
| 下線部の意味(What does the underlined part mean?) | 前後の文から推測。単語の意味より文脈での意味。比喩なら「何をたとえているか」 |
| 指示語(What does “it” refer to?) | 直前の文の名詞(単数・複数を合わせる)。入れ替えて読んで意味が通るか確認 |
| 筆者の態度・目的(The author’s purpose is …) | 評価語(unfortunately, surprisingly, should, must, sadly)と、文章の型(説明か・主張か・物語か)から |
| タイトル・要旨(The best title is …) | 全体を包む抽象度の選択肢。一部の段落だけに当てはまるものは誤り |
| 推論(It can be inferred that …) | 本文に直接書いていないが、本文の情報から必ず言えること。飛躍した推測は誤り |
| 心情(How did she feel?) | 感情を表す語(relieved, disappointed, anxious)と、その前の出来事 |
6. 消去法のコツ
- 極端な語(all, always, never, only, completely)を含む選択肢は疑う(本文にその語があれば別)
- 本文の語をそのまま使った選択肢は、1 か所だけ変えられていないか確認
- 常識的に正しそうな選択肢でも、本文にないものは選ばない
- 2 つで迷ったら、本文の該当箇所に戻り、違う部分(主語・数字・時)を 1 語ずつ照合
- 選択肢を読む前に自分で答えを予想しておくと、言い換えに気づきやすい
7. 自己チェック
- 内容一致の誤答 4 パターン(言いすぎ・逆・一部違う・書いていない)を言えるか
- 空所補充を「論理」と「形」の両方で絞っているか
- 並べ替えで時の表現と過去完了に印をつけているか
- グラフの軸・単位を最初に見て、by と to を区別しているか
- 指示語は直前の名詞に入れ替えて確認しているか
- 推論問題で「本文から必ず言えること」だけを選んでいるか
8. 小テストへ
→ 小テスト(hr-03)
関連する単元
- 前提:hr-01 リーディングの型、hr-02 パラグラフリーディング
- 次に進む:hr-04 英文解釈の型
- ここで使う考え方が出てくる:hw-02 リスニング(選択肢の言い換え)、hg-03 完了形(並べ替え)
参考資料
- 大学入試センター「令和7年度試験の問題・正解」本試験(設問形式の確認・2026-09-12)
- 文部科学省『高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 外国語編・英語編』── 「読むこと」の項
受験のしらべ / https://juken-shirabe.pages.dev/daigaku/english/hr-03/ / 更新 2026-09-12