数学A 数学 / 図形の性質 / ha-06

更新 2026-09-12

円の性質 ── 円周角・内接四角形・接線・方べきの定理

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

円の性質は共通テスト数学A「図形の性質」の後半の定番で、方べきの定理円に内接する四角形は毎年のように出ます。三角比の「円に内接する四角形」(h1-12)とつながり、「4 点が同一円周上にあることを示す → 方べきで長さを出す」という流れが典型です。


1. 円周角の定理(復習)

まずここだけ


2. 円に内接する四角形

まずここだけ

四角形 ABCD が円に内接するとき、

逆も成り立つ:対角の和が 180°(または外角 = 内対角)なら、その四角形は円に内接する。

∠A = 110° なら ∠C = 70°。∠C の外角 = 110° = ∠A。

4 点が同一円周上にある条件(まとめ)

条件名前
同じ側の 2 点から、線分を同じ角で見る円周角の定理の逆
対角の和が 180°内接四角形の逆
外角 = 内対角内接四角形の逆
PA × PB = PC × PD(方べきの逆)4 節

3. 接線と接弦定理

まずここだけ

接線の性質:接点を通る半径は接線に垂直。円外の点から引いた 2 本の接線の長さは等しい

接弦定理:円の接線と、接点を通る弦の作る角は、その弦に対する円周角に等しい

接線 AT(T が接点)と弦 TB の作る角 ∠ATB = 弦 TB に対する円周角 ∠TCB(C は円周上の点)

三角形の内接円と接線の長さ

△ABC の内接円が BC、CA、AB と接する点を P、Q、R とすると、AR = AQ、BR = BP、CP = CQ。

AB = 7、BC = 8、CA = 5 なら AR = x とおいて x + (7 − x) … → AR = (7 + 5 − 8)/2 = 2 頂点からの接線の長さ = (隣の 2 辺の和 − 向かいの辺)/2


4. 方べきの定理

ここまでできれば十分

点 P を通る 2 本の直線が円と A、B および C、D で交わるとき、

PA × PB = PC × PD

3 つの形:

P が円の内部(2 本の弦が交わる)PA × PB = PC × PD
P が円の外部(2 本の割線)PA × PB = PC × PD(P から遠いほうと近いほうの積)
P が外部で、一方が接線(接点 T)PA × PB = PT²

弦 AB と CD が P で交わり、PA = 3、PB = 4、PC = 2 なら PD = 12/2 = 6 円外の P から接線 PT と割線 PAB を引き、PA = 4、AB = 5 なら PT² = 4 × 9 = 36 → PT = 6

逆も成り立つ:PA × PB = PC × PD なら 4 点 A、B、C、D は同一円周上。

共通テストの流れ

「4 点が同一円周上にある」を示し → 方べきで長さ → 三角比で角や面積、が定番。


5. 2 つの円の位置関係

ここまでできれば十分

半径 r、r′(r > r′)、中心間距離 d のとき、

位置関係条件共通接線の本数
離れているd > r + r′4
外接d = r + r′3
2 点で交わるr − r′ < d < r + r′2
内接d = r − r′1
一方が他方の内部d < r − r′0

共通接線の長さ

共通外接線の長さ:√{d² − (r − r′)²} 共通内接線の長さ:√{d² − (r + r′)²}

(中心を結ぶ線と半径で直角三角形を作って三平方の定理)

r = 5、r′ = 2、d = 9:外接線 √(81 − 9) = √72 = 6√2、内接線 √(81 − 49) = √32 = 4√2


6. よくある間違い


7. 自己チェック

  1. 内接四角形:対角の和 180°、外角 = 内対角
  2. 4 点が同一円周上の条件を 3 つ言えるか
  3. 方べき:P から各交点までの積が等しい。接線なら PT²
  4. 接線の長さは等しい。内接円の接点までの長さ = (隣の 2 辺の和 − 対辺)/2
  5. 2 円は d を r + r′、r − r′ と比べる

8. 小テストへ

→ 小テスト(ha-06

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参考資料

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