高1 / 公共 / kk-04

更新 2026-09-13

選挙と政党・世論・メディア(選挙制度・ドント式)

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

ドント式の計算」「小選挙区制と比例代表制の特徴の比較」「衆参の選挙制度の数字(289・176、148・100)」「一票の格差の計算」「メディアリテラシー・SNS の影響」が定番。表やグラフ(投票率の推移・年代別投票率)を読む問題が多いです。


1. 選挙の原則と選挙制度

まずここだけ

選挙の 4 原則普通選挙(財産・性別で制限しない。男子 1925・男女 1945)・平等選挙(一人一票・一票の価値が平等)・直接選挙秘密選挙(無記名)。(+自由選挙)

制度しくみ長所短所
小選挙区制1 選挙区から 1 人。最多得票者が当選二大政党になりやすく政権が安定、候補者と有権者が近い、選挙費用が安い死票が多い(過半数の票が無駄になることも)、少数意見が反映されにくい、ゲリマンダー(区割りの操作)の恐れ、得票率と議席率の差が大きい
大選挙区制1 区から 2 人以上(日本の旧中選挙区制は 3〜5 人)死票が少ない、少数党も当選同じ党の候補者どうしの争い(派閥・金権政治)、多党化
比例代表制政党の得票に比例して議席を配分死票が少なく、多様な意見を反映、得票率 ≒ 議席率小党分立(多党化)→ 連立で政権が不安定、候補者個人を選べない(拘束名簿)

2. 日本の選挙制度

まずここだけ

衆議院参議院
制度小選挙区比例代表並立制(1994 導入、1996 初実施)選挙区制+比例代表制
定数465 = 小選挙区 289 + 比例 176(全国 11 ブロック248 = 選挙区 148 + 比例 100(全国 1 区)。3 年ごとに半数(124)
比例の名簿拘束名簿式(党が順位を決める)。重複立候補可(小選挙区で落選しても惜敗率で復活当選)非拘束名簿式(候補者名でも党名でも投票でき、個人票の多い順に当選)+ 2019 年から特定枠(拘束)
投票2 票(候補者名・政党名)2 票(候補者名・政党名または候補者名)
選挙区小選挙区(1 人区)都道府県単位(1〜6 人区)。2016 年から合区(鳥取・島根、徳島・高知)
任期・解散4 年・解散あり6 年・解散なし
被選挙権25 歳30 歳

ドント式(比例代表の議席配分):各党の得票を 1, 2, 3, … で割り、商の大きい順に定数まで議席を与える。

定数 5、A 党 1,200 票・B 党 720 票・C 党 480 票 A:1200, 600, 400, 300… / B:720, 360, 240… / C:480, 240… 大きい順:1200(A) 720(B) 600(A) 480(C) 400(A) → A 3・B 1・C 1

一票の格差:議員 1 人あたりの有権者数の差。有権者数の多い選挙区ほど一票の価値が軽い。最高裁は衆院で 2 倍超、参院で 3 倍超を問題視(違憲状態判決)→ 区割り変更・アダムズ方式(2022 年から 10 増 10 減)・合区。

A 区 有権者 40 万人・定数 1、B 区 20 万人・定数 1 → 格差 2 倍(B 区の一票は A 区の 2 倍の価値)

選挙のルール公職選挙法戸別訪問の禁止、文書図画の制限、連座制(運動員の買収で当選無効)、供託金ネット選挙運動の解禁 2013(メールでの投票依頼は候補者・政党のみ)、期日前投票・不在者投票・在外投票、選挙権 18 歳(2016))、政治資金規正法(企業・団体献金は政党・政治資金団体のみ、政治資金パーティーの収入の不記載問題 2023〜)、政党助成法(1994:国民 1 人 250 円分を議席・得票に応じて政党に交付、年 約 315 億円。共産党は受け取らない)

課題投票率の低下(衆院 2021 約 56%、2024 約 54%。若年層が低く高齢層が高い → シルバー民主主義)、無党派層の増加、女性議員の少なさ(衆院 約 16%、世界 160 位台。候補者男女均等法 2018 は努力義務)、世襲選挙区の合区への不満、投票所の減少。対策:期日前投票・共通投票所・主権者教育。


3. 政党と政治参加

ここまでできれば十分


4. 世論とメディア

ここまでできれば十分


5. 計算の型

まずここだけ


6. よくある間違い


7. 自己チェック

  1. 選挙の 4 原則と 3 つの選挙制度の長所・短所を言えるか
  2. 衆参の定数の内訳(289+176、148+100)・名簿方式・重複立候補を言えるか
  3. ドント式で配分し、一票の格差・惜敗率を計算できるか
  4. 公職選挙法・政治資金規正法・政党助成法の要点を言えるか
  5. 日本の政党政治の変遷(55 年体制 → 1993 → 2009 → 2012)を言えるか
  6. メディアの役割と問題、SNS の問題(フィルターバブル等)、メディアリテラシーを言えるか

8. 小テストへ

→ 小テスト(kk-04

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参考資料

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