高1 / 公共 / kk-05

更新 2026-09-13

市場経済のしくみ(需要と供給・市場の失敗・企業)

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

公共の経済分野の土台。「需給曲線のシフトの方向と均衡の変化」「機会費用の計算」「市場の失敗の分類」「株式会社のしくみ」が頻出。グラフ問題は「何が変わると、どの曲線が、どちらに動くか」を表で固めると安定します。


1. 経済の基本の考え方

まずここだけ


2. 経済思想の流れ

まずここだけ

人物主張背景
アダム=スミス『国富論』(1776)自由放任(レッセ=フェール)。各人が利益を追求すれば「見えざる手」で社会全体の利益に。分業小さな政府(夜警国家)産業革命期
リカード比較生産費説(自由貿易)
マルクス『資本論』資本主義は労働者を搾取恐慌を繰り返す → 社会主義(生産手段の共有・計画経済)労働問題
ケインズ『雇用・利子および貨幣の一般理論』(1936)不況は有効需要の不足 → 政府が公共事業・財政出動で需要をつくる(大きな政府修正資本主義福祉国家世界恐慌・ニューディール
フリードマン(マネタリズム)・ハイエク政府の介入は非効率 → 規制緩和・民営化・小さな政府新自由主義)。通貨量の管理1970 年代スタグフレーション → サッチャー・レーガン・中曽根・小泉
シュンペーターイノベーション(技術革新)創造的破壊が資本主義の原動力
ガルブレイス依存効果(広告が欲望をつくる)大量消費社会

資本主義の変化:産業資本主義 → 独占資本主義(19 世紀末)→ 修正資本主義(1930 年代〜)→ 新自由主義(1980 年代〜)→ 金融危機後の再規制・格差の問題(ピケティ)。


3. 需要と供給・価格のしくみ

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需要曲線と供給曲線

計算:需要 D = 100 − P、供給 S = 20 + P のとき、均衡は 100 − P = 20 + P → P = 40、数量 60。価格 60 なら D = 40、S = 80 → 超過供給 40。


4. 市場の失敗と政府の役割

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市場に任せるとうまくいかない場面 = 市場の失敗政府の介入の根拠。

失敗内容対策
独占・寡占少数の企業が価格を支配。競争が働かず価格が高止まり(管理価格)、非価格競争(広告・デザイン)携帯大手 3 社、ビール 4 社独占禁止法(1947)・公正取引委員会カルテル(価格協定)・トラスト(合併)・コンツェルン(持株支配)の規制。持株会社は 1997 年に解禁)、課徴金課徴金減免制度、再販売価格維持の禁止(書籍などは例外)
外部性市場を通さず第三者に影響。外部不経済(公害・騒音・温暖化)、外部経済(教育・養蜂と果樹園)四大公害、CO₂規制環境税(ピグー税)排出量取引汚染者負担の原則(PPP)補助金(外部経済)
公共財非排除性(料金を払わない人も排除できない)・非競合性(誰かが使っても減らない)→ フリーライダーが出て市場では供給されない道路・灯台・国防・警察・消防・公園政府が税で供給
情報の非対称性売り手と買い手で情報に差 → 逆選択(悪いものばかり残る:中古車レモン市場)、モラルハザード(保険に入ると不注意に)中古車・保険・医療・金融商品消費者保護(表示義務・クーリングオフ製造物責任法(PL 法)消費者契約法消費者庁 2009)、資格制度、情報開示
所得の格差市場は結果の公正を保証しない所得の再分配(累進課税・社会保障:kk-06・08)
景気変動好況と不況の波財政・金融政策kk-06・07)

政府の失敗:政府の介入が非効率・既得権・財政赤字を生む → 規制緩和・民営化・PFI・市場メカニズムの活用(排出量取引)。効率と公正のバランスが論点。


5. 企業

ここまでできれば十分


6. 計算の型

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7. よくある間違い


8. 自己チェック

  1. 希少性・トレードオフ・機会費用・効率と公正を例で言えるか
  2. スミス・マルクス・ケインズ・フリードマン・シュンペーターの主張と背景を言えるか
  3. 需給曲線のシフト表(8 パターン)と均衡の変化を言えるか
  4. 市場の失敗 4 つと対策(独禁法・環境税・税で供給・消費者保護)を言えるか
  5. 株式会社のしくみ(有限責任・株主総会・配当・所有と経営の分離)とガバナンス・CSR を言えるか
  6. 均衡価格と機会費用を計算できるか

9. 小テストへ

→ 小テスト(kk-05

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参考資料

このページの小テスト ── 間違えても、同じ型の別の問題でやり直せます。レベルを選んでそのまま始められます。
基礎から標準から発展から

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