中2〜3 国語 / 文法 / k-09

更新 2026-09-12

敬語(尊敬・謙譲・丁寧)

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

「次の文の敬語の種類は何か」「誤った敬語を正しく直す」が定番。見分け方は「動作をする人を高める → 尊敬」「動作を受ける人を高める(自分側をへりくだる)→ 謙譲」「聞き手に丁寧 → 丁寧(です・ます・ございます)」。特別な動詞の表は暗記。


1. 敬語の 3 種類

まずここだけ

種類何をするかだれを高めるか
尊敬語相手(目上の人)の動作・状態を高めて言う動作をする人特別な動詞/お(ご)〜になる〜れる・〜られる/お(ご)+名詞(お名前・ご住所)
謙譲語自分(自分側)の動作をへりくだって言い、相手を高める動作を受ける人(相手)特別な動詞/お(ご)〜するお(ご)〜いたす/〜させていただく
丁寧語聞き手(読み手)に対して丁寧に言う聞き手です・ます・ございます/お(ご)+名詞の一部(お茶・お金)

見分けのコツ:「その動作をするのはだれか」を確かめる。


2. 特別な動詞

まずここだけ

ふつうの言い方尊敬語(相手がする)謙譲語(自分がする)
言うおっしゃる申す・申し上げる
行く・来るいらっしゃる・おいでになる・お越しになる参る・うかがう
いるいらっしゃる・おいでになるおる
食べる・飲む召し上がるいただく
見るご覧になる拝見する
するなさるいたす
知るご存じだ存じる・存じ上げる
聞く(お聞きになる)うかがう・拝聴する
会う(お会いになる)お目にかかる
与える・くれるくださる差し上げる(与える)
もらういただく・賜る
思う(お思いになる)存じる
着るお召しになる
死ぬお亡くなりになる

注意:「いただく」「参る」「おる」は自分側にしか使えない。「先生が参ります」は誤り(→ いらっしゃいます)。


3. 形でつくる敬語

ここまでできれば十分

尊敬語

謙譲語

丁寧語です・ます・ございます。「茶」「菓子」「飯」のような美化語も丁寧語に含める(中学では丁寧語扱い)。

尊敬と謙譲の組み合わせ:「先生がお話しになったことを、私はうかがいました」。


4. よくある誤り(直せるように)

ここまでできれば十分

誤り理由正しい形
先生が申されました「申す」は謙譲。先生の動作に使えない先生がおっしゃいました
お客様が参りました「参る」は謙譲お客様がいらっしゃいました(お越しになりました)
先生はおっしゃられた「おっしゃる」+「れる」で二重敬語先生はおっしゃった
社長がお見えになられる二重敬語社長がお見えになる(いらっしゃる)
先生がいただいてください「いただく」は謙譲先生が召し上がってください
私が先生にご覧になってもらう「ご覧になる」は尊敬。自分の動作に×私が先生に拝見していただく → 正しくは「先生に見ていただく」/自分が見るなら「拝見する」
(店員が客に)ご注文はよろしかったでしょうか過去形にする必要がないご注文はよろしいでしょうか
お求めやすい価格「お〜する」の形がくずれているお求めになりやすい
先生のお宅にうかがわれる自分の動作に尊敬の「れる」先生のお宅にうかがう
わたくしの父がおっしゃった身内の動作に尊敬語(外の人に対して)父が申した/申しました

身内の扱い:外の人と話すとき、自分の家族・自分の会社の人は自分側として謙譲で(「父はおります」「社長の田中はただ今参ります」)。


5. 自己チェック

  1. 尊敬=動作をする人を高める、謙譲=自分側をへりくだり相手を高める、丁寧=聞き手に丁寧
  2. 言う:おっしゃる/申す。行く来る:いらっしゃる/参る・うかがう。食べる:召し上がる/いただく。見る:ご覧になる/拝見する。する:なさる/いたす。知る:ご存じ/存じる
  3. 形:お〜になる・〜れる(尊敬)/お〜する・〜いたす(謙譲)/です・ます(丁寧)
  4. 二重敬語×(おっしゃられる)、謙譲を相手に×(参られる・申される)、身内は謙譲
  5. 見分けは「動作主はだれか」

6. 小テストへ

→ 小テスト(k-09

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参考資料

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