中1〜3 国語 / 表現 / k-13

更新 2026-09-12

作文と表現の決まり(原稿用紙・条件作文・表現技法)

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

公立高校入試では200〜250 字程度の条件作文がほぼ全県で出題。配点は 10〜15 点で型を守れば部分点が確実に取れる。減点されやすいのは原稿用紙の使い方・常体敬体の混在・主述のねじれ・字数不足。小テストで問うのは「決まり」の部分。


1. 原稿用紙の使い方

まずここだけ

決まり内容
書き出し・段落の始め1 マスあける
句点(。)・読点(、)1 マス使う行頭には置かない → 前の行の最後のマスに文字と一緒に入れる(または欄外)
閉じかぎ(」)行頭に置かない(句点と同じ扱い)。「。」と「」」は同じマスに入れてよい
開きかぎ(「)行末に 1 マス残ったときは次の行の頭か、そのマスに書いてよい
促音(っ)・拗音(ゃゅょ)1 マスに 1 字。行頭に来てもよい
会話文「 」でくくり、改行して書くのが基本(字数制限がきついときは改行しない指示もある)
数字縦書きは漢数字(三年・二〇二六年)。横書きは算用数字で 1 マス 2 桁可
記号「……」は 2 マス、「──」は 2 マス。「!」「?」は 1 マスで次を 1 マスあける
題名・名前指示があるときだけ。題名は 2〜3 マスあけて、名前は下を 1 マスあける
訂正消して書き直す。入試では消しゴムで丁寧に

字数の数え方句読点・かぎかっこも 1 字。「〜字以内」は8 割以上、「〜字程度」は±1 割。段落の空白マスも数える(指示がなければ)。


2. 条件作文の書き方

まずここだけ

よく出る条件:①字数(150〜250 字)②段落数(2 段落で:1 段落目に資料の読み取り、2 段落目に意見)③文体(常体「だ・である」か敬体「です・ます」に統一)④資料の数値や語を使う ⑤自分の体験を入れる。

構成の型(意見文)

  1. 意見(結論を先に):「私は〜だと考える。」
  2. 理由:「なぜなら〜からだ。」
  3. 具体例・体験:「たとえば〜。」「私は〜したことがある。」
  4. まとめ(言いかえ・今後):「だから〜したい。」

資料の読み取りの型:「資料を見ると、A は〜%で最も多くB は〜年から〜年にかけて増えていることがわかる。」→ 数値を 1 つ以上入れる。「最も多い」「約半数」「〜倍」「増加・減少」。

手順:①条件を丸で囲む ②メモ(意見・理由・例を一言ずつ)③字数配分(250 字なら 意見 40・理由 60・例 100・まとめ 50)④書く ⑤読み直し(常体敬体・主述・字数・原稿用紙)。

書き出しの例:「私は、〜という意見に賛成だ。」「資料から、〜ということが読み取れる。」 避けること:「〜と思います」の連発、話し言葉(「とか」「〜みたいな」「なので(文頭)」「やっぱり」「すごく」)、「私的には」、一文が長すぎる(60 字以内を目安)。


3. 文の組み立ての誤りと直し方

ここまでできれば十分

誤り例 → 直し
主語と述語のねじれ私の夢は医者になりたい。→ 私の夢は医者になることだ。/私は医者になりたい
修飾語の位置・読点白い大きな犬の首輪 → 大きな白い犬の首輪/(どれが白いか読点で示す)
重複表現頭痛が痛い・馬から落馬・一番最初・まず初めに → 頭が痛い・落馬・最初
呼応の副詞決して忘れる → 決して忘れない。たぶん行く → たぶん行くだろう
二重否定のあいまいさ行かないわけではない → 行く/行くつもりだ
ら抜き言葉食べれる・見れる・来れる → 食べれる・見れる・来れる(可能動詞「読める」は○)
さ入れ言葉読ませる・行かせていただく → 読ませる・行かせていただく
常体と敬体の混在私は賛成だ。理由は〜です。→ どちらかに統一
接続語の誤用文頭の「なので」(話し言葉)→ だから・そのため
「〜たり」の片方省略読んだり書く → 読んだり書いたりする
「〜について」の乱用・受け身の多用能動で簡潔に
敬語の誤りk-09

推敲のチェック 5 つ:①主語と述語は対応しているか ②一文 60 字以内か ③常体敬体は統一か ④字数は 8 割以上か ⑤原稿用紙の決まり(行頭の句読点・段落の 1 マス)。


4. 手紙・メール・スピーチ

ここまでできれば十分

手紙の構成

部分内容
前文頭語(拝啓・前略)+時候のあいさつ(「寒さも厳しい折」「新緑の美しい季節となりました」)+相手の安否・お礼
主文「さて」で本題へ
末文結びのあいさつ(「ご自愛ください」)+結語拝啓 → 敬具前略 → 草々、女性は「かしこ」も)
後付け日付・署名(自分)・宛名(相手、「様」)の順。宛名は行頭に、自分の名は行末に

頭語と結語の対応拝啓−敬具謹啓−謹白(敬白)前略−草々(前文を省く)。返信:拝復−敬具。 時候のあいさつ(月):1 月 初春・寒さ厳しい/3 月 早春・日ごとに暖かく/5 月 新緑/7 月 盛夏・暑中お見舞い/9 月 初秋/11 月 晩秋・紅葉/12 月 師走・年の瀬。 はがき・封筒:宛名は中央大きく、「様」「御中(団体)」「先生」、差出人は左下小さく。 メール:件名を具体的に、宛名 → あいさつ → 本文 → 署名。 敬称:様・殿(目下)・先生・御中・各位。

スピーチ・面接結論 → 理由 → 具体例の順、聞き手を見る、1 分=約 300 字、「〜と思います」は断定的に言いかえる。話し言葉と書き言葉の区別(「ちょっと→少し」「けど→けれど」「やっぱり→やはり」「全然→まったく」)。

資料・グラフの読み取り語:「〜を占める」「〜を上回る・下回る」「〜の約 2 倍」「〜年をピークに減少」「横ばい」。


5. よくある間違い


6. 自己チェック

  1. 原稿用紙:1 マスあけ・行頭に句読点×・促音拗音 1 マス・会話は改行
  2. 条件作文:意見 → 理由 → 例 → まとめ。数値を入れる。常体敬体統一。8 割以上
  3. 直す:主述のねじれ・重複・呼応・ら抜き・さ入れ・文頭なので
  4. 手紙:前文(拝啓+時候)→ 主文(さて)→ 末文(敬具)→ 後付け(日付・署名・宛名)
  5. 書き言葉と話し言葉の区別

7. 小テストへ

→ 小テスト(k-13

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参考資料

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