中1 国語 / 文法 / k-05
文節と単語・文の成分(主語述語修飾語)
この単元でできるようになること
- 文・・単語の区別ができ、「ネ・サ」を入れて文節に分ける、単語に分けることができる
- 文の成分(・修飾語・接続語・独立語)を見分け、主語と述語の対応(「何が−どうする/どんなだ/何だ/ある・いる」)を指摘できる
- 修飾語と被修飾語の関係(連用修飾語・連体修飾語)と、文節どうしの関係(主述・修飾被修飾・並立・補助・接続・独立)がわかる
- 文の種類(単文・重文・複文)を見分けられる
入試での位置づけ
「文節に分けるといくつか」「この文の主語はどれか」「『〜』はどの文節を修飾しているか」「文節どうしの関係は」が 1 年の文法の柱で、3 年でも出る。主語は「が・は・も・こそ」を目印にしつつ、「〜は」でも主語でない場合(「本は読んだ」=修飾語)と主語の省略に注意。
1. 文・文節・単語
まずここだけ
- 文:「。」で終わる一続きのまとまり。
- 文節:文を、意味が壊れない範囲でできるだけ短く区切ったもの。「ネ」「サ」「ヨ」を入れて自然に切れるところ。
- 単語:文節をさらに意味をもつ最小の単位に分けたもの。
私は 昨日 図書館で 本を 借りた。 → 文節 5(私はネ/昨日ネ/図書館でネ/本をネ/借りたヨ) 単語:私/は/昨日/図書館/で/本/を/借り/た → 9
文節の数え方のコツ:
- 1 文節に自立語は 1 つだけ。付属語(助詞・助動詞)は前の自立語にくっつく。
- 「〜て いる」「〜で ある」「〜て みる」は2 文節(補助の関係)。「読んでいる」→ 読んで/いる。
- 「〜ない」:形容詞の「ない」は別文節(「高く/ない」)、助動詞の「ない」は同じ文節(「行かない」)。
- 複合語(「飛び上がる」「読み始める」)は 1 文節。
2. 文の成分
まずここだけ
| 成分 | 役割 | 目印 |
|---|---|---|
| 主語 | 「何(だれ)が」 | が・は・も・こそ・さえ・だけ など(「は」は主語でないこともある) |
| 述語 | 「どうする・どんなだ・何だ・ある/いる(ない)」 | 文の最後にあることが多い |
| 修飾語 | 他の文節をくわしく説明 | 連用修飾語(用言を修飾:いつ・どこで・何を・どのように)/連体修飾語(体言を修飾:どんな・どの) |
| 接続語 | 前後をつなぐ | しかし・だから・〜ので・〜が・〜けれど |
| 独立語 | 他と直接関係しない | 呼びかけ・感動・応答・提示(「はい」「ああ」「ねえ」「富士山、それは…」) |
主語と述語の探し方:①まず述語(文末)を見つける ②「だれが・何が」その述語に当たるかを探す。
「私の 兄は 毎朝 公園を 走る。」 述語=走る → 主語=兄は(「私の」は兄を修飾する連体修飾語) 「本は もう 読んだ。」 → 「本は」は主語ではない(読んだのは私。「本を」の意味の修飾語)
述語の 4 種類:①どうする(動詞)②どんなだ(形容詞・形容動詞)③何だ(名詞+だ)④ある・いる・ない。
修飾語の見つけ方:その文節をどの文節につなげると意味が通るかで決める。
「とても 大きな 犬が ゆっくり 歩く。」 とても → 大きな(連用)、大きな → 犬が(連体)、ゆっくり → 歩く(連用)
3. 文節どうしの関係
ここまでできれば十分
| 関係 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 主語・述語の関係(主述) | 何が−どうする | 花が/咲く |
| 修飾・被修飾の関係 | くわしくする−される | 赤い/花、ゆっくり/歩く |
| 並立の関係 | 2 つ以上が対等(入れかえ可) | 犬と/猫が、明るく/楽しい |
| 補助の関係 | あとの文節が意味を補う(補助動詞・補助形容詞) | 読んで/いる、置いて/ある、高く/ない、食べて/みる |
| 接続の関係 | 接続語とあと | 寒いので/閉めた、しかし/… |
| 独立の関係 | 独立語とあと | ああ/きれいだ |
連文節:2 つ以上の文節がまとまって 1 つの成分になる(「犬と猫が」で主部、「読んでいる」で述部)。並立・補助の関係は必ず連文節。
4. 文の種類
ここまでできれば十分
| 種類 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 単文 | 主語・述語の関係が 1 組 | 花が 咲く。 |
| 重文 | 主述の関係が 2 組以上、対等に並ぶ | 兄は 走り、弟は 泳ぐ。 |
| 複文 | 主述の関係が 2 組以上、一方が他の成分の中に入る(修飾部など) | 私は 父が 買った 本を 読んだ。(「父が買った」は「本を」の修飾部) |
5. よくある間違い
- 「〜は」を必ず主語にする(「本は読んだ」の「本は」は修飾語)
- 「読んでいる」を 1 文節(2 文節・補助の関係)
- 「私の」を主語(「の」は連体修飾語の目印)
- 述語を文末以外に探す(ふつう文末。倒置文は例外)
- 連用修飾語と連体修飾語を逆にする(連用=用言を修飾、連体=体言(名詞)を修飾)
- 並立と補助を混同(並立=入れかえ可、補助=あとが意味を補う)
- 重文と複文(重文=対等、複文=一方が中に入る)
6. 自己チェック
- 文節=ネ・サで切る(自立語 1 つ)、単語=最小単位
- 成分:主語(が・は・も)・述語(文末)・修飾語(連用/連体)・接続語・独立語
- 述語を先に見つけ、「だれが」を探す。「〜は」は主語でないことも
- 関係:主述・修飾被修飾・並立(入れかえ可)・補助(〜ている)・接続・独立
- 単文・重文(対等)・複文(中に入る)
7. 小テストへ
→ 小テスト(k-05)
関連する単元
参考資料
- 文部科学省『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 国語編』── 「言葉の特徴や使い方に関する事項(文法:文の成分の順序や照応、文の構成)」第 1 学年
- 橋本進吉『国語法要説』(学校文法の基礎となった文節の考え方)── 中学校の教科書文法の出典
受験のしらべ / https://juken-shirabe.pages.dev/koko/japanese/k-05/ / 更新 2026-09-12