高1 / 生物基礎 / bb-02

更新 2026-09-12

代謝(酵素・光合成・呼吸)

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

代謝は「酵素の性質」(触媒・基質特異性・温度と pH のグラフ)と「光合成と呼吸の対比」(場所・材料・生成物・エネルギー)が共通テストの定番。カタラーゼの実験(過酸化水素 + 肝臓片・酸化マンガン(Ⅳ))は繰り返し出ます。細かい化学反応の経路(解糖系など)は「生物」の範囲で、基礎では全体像と ATP の役割が問われます。


1. 代謝 ── 同化と異化

まずここだけ

代謝:生体内での化学反応全体。

同化異化
内容簡単な物質から複雑な物質を合成複雑な物質を簡単な物質に分解
エネルギー吸収して蓄える放出して ATP をつくる
光合成、タンパク質の合成呼吸、発酵

ATP がエネルギーの仲立ち:異化でつくった ATP を同化や運動に使う。


2. 酵素 ── 生体触媒

まずここだけ

酵素基質 → 生成物場所
カタラーゼ過酸化水素 H₂O₂ → 水 + 酸素肝臓・多くの細胞
アミラーゼデンプン → 麦芽糖だ液・すい液
ペプシンタンパク質 → ペプチド胃液(pH 2)
リパーゼ脂肪 → 脂肪酸 + モノグリセリドすい液

カタラーゼの実験:過酸化水素水に肝臓片を入れると酸素が発生(線香が炎を上げる)。煮た肝臓片では発生しない(酵素が変性)。酸化マンガン(Ⅳ)(無機触媒)でも発生し、こちらは煮ても発生する。


3. 光合成 ── 光エネルギーを有機物に

まずここだけ

場所葉緑体(クロロフィルが光を吸収) 反応二酸化炭素 + 水 + 光エネルギー → 有機物(グルコースなど)+ 酸素 6CO₂ + 12H₂O → C₆H₁₂O₆ + 6O₂ + 6H₂O


4. 呼吸 ── 有機物からエネルギーを取り出す

まずここだけ

場所:主にミトコンドリア(一部は細胞質基質) 反応有機物(グルコース)+ 酸素 → 二酸化炭素 + 水 + エネルギー(ATP) C₆H₁₂O₆ + 6O₂ + 6H₂O → 6CO₂ + 12H₂O

呼吸燃焼
反応有機物 + O₂ → CO₂ + H₂O同じ
温度体温程度高温
進み方酵素で段階的一気に
エネルギーATP に蓄える熱・光として放出

発酵:酸素を使わずに有機物を分解(アルコール発酵:酵母がグルコース → エタノール + CO₂、乳酸発酵:乳酸菌)。得られる ATP は呼吸よりずっと少ない。


5. 光合成と呼吸の対比

光合成呼吸
場所葉緑体ミトコンドリア
材料CO₂・H₂O有機物・O₂
生成物有機物・O₂CO₂・H₂O
エネルギー光 → 有機物に蓄える(同化)有機物 → ATP に取り出す(異化)
行う生物植物・藻類・シアノバクテリアほぼすべての生物(植物も!)

植物も呼吸をしている。昼は光合成 > 呼吸で見かけ上 O₂ を出し、夜は呼吸だけ。


6. よくある間違い


7. 自己チェック

  1. 同化(合成・吸収)と異化(分解・放出)を例つきで言えるか
  2. 酵素の 4 つの性質(触媒・タンパク質・基質特異性・最適条件)を言えるか
  3. 光合成と呼吸の反応式(言葉)と場所を言えるか
  4. 呼吸と燃焼の違いを 2 つ言えるか
  5. 植物も呼吸する、と言えるか

8. 小テストへ

→ 小テスト(bb-02

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参考資料

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