高1 / 物理基礎 / pb-02

更新 2026-09-12

落体の運動(自由落下・鉛直投げ上げ・投げ下ろし)

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

落体は等加速度直線運動(pb-01)のa = g(または −g)の場合で、共通テストでは「投げ上げたボールが元の高さに戻る時間」「最高点の高さ」「2 つの物体が出会う時刻」が定番です。上向きを正にすると a = −9.8という符号の処理と、「最高点で v = 0」「元の高さで y = 0」という条件の式化ができれば得点できます。空気抵抗は無視します。


1. 重力加速度 ── 質量によらず 9.8 m/s²

まずここだけ


2. 自由落下 ── 初速度 0、下向き正

まずここだけ

静かに手を放す(v₀ = 0)。下向きを正として a = g:

公式内容
v = gtt 秒後の速さ
y = ½gt²t 秒間の落下距離
v² = 2gyy 落ちたときの速さ

2.0 秒間の落下距離:y = ½ × 9.8 × 2.0² = 19.6 m、そのときの速さ v = 9.8 × 2.0 = 19.6 m/s 高さ 44.1 m から落として地面に着くまで:44.1 = ½ × 9.8 × t² → t² = 9.0 → t = 3.0 秒


3. 鉛直投げ上げ ── 上向き正、a = −g

ここまでできれば十分

初速度 v₀ で真上に投げる。上向きを正として a = −g:

公式内容
v = v₀ − gt速度(上向き正。負になったら落下中)
y = v₀t − ½gt²投げた点からの高さ
v² − v₀² = −2gy高さ y での速さ

典型の 3 つの条件

場面条件結果
最高点v = 0到達時間 t = v₀/g、最高点の高さ H = v₀²/(2g)
元の高さに戻るy = 0t = 2v₀/g(上がる時間の 2 倍)、戻ったときの速さは v₀(向きは下)
高さ h の点を通るy = h2 回通る(上がるときと下りるとき)

v₀ = 19.6 m/s で投げ上げ(g = 9.8):最高点まで 2.0 秒、高さ 19.6 m、戻るまで 4.0 秒 対称性:上がる時間 = 下りる時間、同じ高さでは速さが同じ(向きは逆)


4. 鉛直投げ下ろし ── 下向き正、a = +g

初速度 v₀ で真下に投げる。下向きを正として:v = v₀ + gt、y = v₀t + ½gt²

5.0 m/s で投げ下ろし、2.0 秒後:v = 5.0 + 19.6 = 24.6 m/s、y = 10 + 19.6 = 29.6 m


5. 解く手順と符号のルール

  1. 正の向きを決める:投げ上げなら上向き正(a = −g)、落下・投げ下ろしなら下向き正(a = +g)が楽
  2. 原点を投げた点(または手を放した点)にする
  3. 条件を式にする:最高点 → v = 0、元の高さ → y = 0、地面 → y = −h(上向き正で高さ h から投げた場合)
  4. 3 公式のうち、不要な量を含まないものを選ぶ
  5. 2 物体が出会う → 同じ時刻に 同じ位置(y が等しい)

高さ 40 m の崖から 10 m/s で投げ上げ(上向き正、g = 10)、地面に着く時刻:−40 = 10t − 5t² → t² − 2t − 8 = 0 → (t − 4)(t + 2) = 0 → t = 4.0 秒


6. よくある間違い


7. 自己チェック

  1. g は質量によらず 9.8 m/s² で、向きは下向きと言えるか
  2. 自由落下の 3 公式を書けるか
  3. 投げ上げで最高点は v = 0、元の高さは y = 0 と式にできるか
  4. 最高点の高さ v₀²/(2g)、戻る時間 2v₀/g を導けるか
  5. 上向き正・下向き正で a の符号を変えられるか

8. 小テストへ

→ 小テスト(pb-02

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参考資料

このページの小テスト ── 間違えても、同じ型の別の問題でやり直せます。レベルを選んでそのまま始められます。
基礎から標準から発展から

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