数学A 数学 / 場合の数と確率 / ha-03

更新 2026-09-12

確率 ── 基本・余事象・独立試行・反復試行

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

確率は共通テスト数学A の大問の後半で、「少なくとも」→ 余事象、「〜回中〜回」→ 反復試行が毎年のように出ます。組合せ(ha-02)で分母・分子を数える力と、独立・排反の区別が土台。条件付き確率(ha-04)へ続きます。


1. 確率の定義

まずここだけ

起こりうるすべての結果(根元事象)が同様に確からしいとき、

P(A) = (A が起こる場合の数)/(全体の場合の数)= n(A) / n(U)

さいころ 1 個で偶数:3/6 = 1/2 2 個のさいころで和が 7:全体 36 通り、(1,6)(2,5)(3,4)(4,3)(5,2)(6,1) の 6 通り → 1/6

さいころ 2 個・コイン 2 枚は「区別して」数える(大小・表裏の組を 36 通り・4 通りとする)。区別しないと同様に確からしくならない。

組合せで数える

赤玉 3 個・白玉 2 個から 2 個取り出して両方赤:₅C₂ = 10 通り中、₃C₂ = 3 通り → 3/10 赤 1 個・白 1 個:₃C₁ × ₂C₁ = 6 → 6/10 = 3/5

玉は全部区別して数える(同じ色でも別の玉)。


2. 和事象・排反・余事象

まずここだけ

和事象:A または B が起こる確率 P(A ∪ B) = P(A) + P(B) − P(A ∩ B)

A と B が排反(同時に起こらない)なら P(A ∩ B) = 0 で、P(A ∪ B) = P(A) + P(B)

1〜10 のカード 1 枚で、2 の倍数または 3 の倍数:5/10 + 3/10 − 1/10(6 の倍数)= 7/10

余事象:A が起こらない事象 Ā。P(Ā) = 1 − P(A)

少なくとも 1 つ」「〜でない」は余事象が速い。

2 個のさいころで少なくとも 1 個が 6:1 − (5/6)² = 1 − 25/36 = 11/36 5 人から 3 人選んで少なくとも 1 人女子(男 3 女 2):1 − ₃C₃/₅C₃ = 1 − 1/10 = 9/10


3. 独立な試行の確率

まずここだけ

2 つの試行が互いに影響しない(独立)とき、両方が起こる確率は

P(A かつ B) = P(A) × P(B)

さいころを 2 回投げて、1 回目が偶数で 2 回目が 6:(1/2) × (1/6) = 1/12 コインを 3 回投げて全部表:(1/2)³ = 1/8 袋から玉を取り出して戻してからもう 1 回(復元抽出)は独立。戻さない(非復元)は独立でない(ha-04

「または」と「かつ」


4. 反復試行の確率

ここまでできれば十分

同じ試行を n 回くり返し、1 回あたり A が起こる確率が p のとき、A がちょうど r 回起こる確率

ₙCᵣ pʳ (1 − p)ⁿ⁻ʳ

(r 回起こる「場所」の選び方 ₙCᵣ 通り × それぞれの確率 pʳ(1 − p)ⁿ⁻ʳ)

さいころを 4 回投げて 1 の目がちょうど 2 回:₄C₂ (1/6)² (5/6)² = 6 × (1/36) × (25/36) = 25/216 コインを 5 回投げて表が 3 回:₅C₃ (1/2)³ (1/2)² = 10/32 = 5/16 「少なくとも 1 回」:1 − (0 回の確率)= 1 − (5/6)⁴

「〜回以上」

足す:3 回以上 = 3 回 + 4 回 + 5 回。または余事象。

最後の回が決まっている型(発展)

「5 回目に 3 度目の表が出る」:4 回目までに表が 2 回(₄C₂ (1/2)² (1/2)²)× 5 回目が表(1/2)= 6/16 × 1/2 = 3/16

最後の 1 回を固定して、その前を反復試行で数える


5. 点の移動・ゲームの確率(発展)

もう一歩

数直線上の点:コインで表なら +1、裏なら −1。5 回で原点から +1 の位置 → 表 3 回・裏 2 回 → ₅C₃ (1/2)⁵ = 10/32 = 5/16

じゃんけん:3 人でじゃんけんして 1 人だけ勝つ:全体 3³ = 27、勝つ人 3 通り × 手 3 通り = 9 → 1/3。あいこ:1 − (1 人勝ち 9 + 2 人勝ち 9)/27 = 1/3


6. よくある間違い


7. 自己チェック

  1. 全体と A の場合の数を、同じ数え方(区別して)で数えたか
  2. 「少なくとも」は余事象
  3. 排反なら足す、独立なら かける
  4. 反復試行は ₙCᵣ × pʳ × (1 − p)ⁿ⁻ʳ
  5. 確率は 0 以上 1 以下になっているか

8. 小テストへ

→ 小テスト(ha-03

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参考資料

このページの小テスト ── 間違えても、同じ型の別の問題でやり直せます。レベルを選んでそのまま始められます。
基礎から標準から発展から

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