高1 / 地理総合 / gt-04

更新 2026-09-13

世界の農業・食料問題

この単元でできるようになること

入試での位置づけ

農産物の生産国・輸出国のグラフから品目を当てる」「農業の類型と地域・気候の対応」「食料自給率の計算と日本の低さの理由」が定番。統計は年で変わるので、本文の数値は FAO・農林水産省の 2022〜2023 年ごろの値で「最新は一次資料を確認」と考えてください。


1. 農業の立地条件と類型

まずここだけ

自然条件:気温(稲は高温多雨・年降水量 1000 mm 以上、小麦は冷涼・やや乾燥・500〜750 mm、とうもろこしは夏に高温)、地形(平地・傾斜地の棚田)、土壌(チェルノーゼム・レグール・テラローシャは肥沃)。 社会条件市場への距離(都市近郊に園芸・酪農)、労働力、資本・技術(灌漑・品種改良・機械)、政策(補助金・関税)、宗教(イスラームは豚を飼わない、ヒンドゥーは牛を食べない)。

類型内容地域
焼畑農業森を焼いて灰を肥料に、数年で移動。いも類・雑穀熱帯(アマゾン・コンゴ・東南アジア山地)。人口増で休閑が短くなり森林破壊
遊牧草と水を求めて移動しながら家畜を飼う乾燥帯(羊・ヤギ・ラクダ)、ツンドラ(トナカイ)、チベット(ヤク)
オアシス農業湧水・外来河川・地下水路(カナート(イラン)・フォガラ(北アフリカ)・カレーズ)でなつめやし・小麦乾燥帯
アジア式稲作(集約的稲作)小規模・労働集約・土地生産性が高く労働生産性が低い。モンスーンアジアの沖積平野東・東南・南アジア(二期作・棚田)
アジア式畑作降水の少ないアジアで小麦・雑穀・綿花華北・デカン高原・パンジャブ
混合農業穀物(小麦・ライ麦・とうもろこし)+飼料作物+家畜(牛・豚)を組み合わせる。三圃式 → 輪作へ発展ヨーロッパ・米コーンベルト
酪農乳牛を飼い牛乳・チーズ・バター。冷涼で大消費地に近いデンマーク・オランダ・スイス・米五大湖周辺・北海道
園芸農業野菜・花・果物を集約的に。都市近郊(近郊農業)と遠隔地(輸送園芸・トラックファーミング)オランダ(花)、米フロリダ・カリフォルニア、高知・宮崎の促成栽培
地中海式農業夏乾燥に強いオリーブ・ぶどう・柑橘+冬に小麦、羊・ヤギ地中海沿岸・カリフォルニア・チリ中部・ケープタウン周辺・オーストラリア南西部
企業的穀物農業大型機械で小麦・とうもろこしを大規模に。労働生産性が非常に高く土地生産性は低め米プレーリー・カナダ・アルゼンチンのパンパ・オーストラリア・ウクライナ
企業的牧畜広大な牧場で牛・羊。フィードロット(肥育場)米グレートプレーンズ・アルゼンチン・オーストラリア・ブラジル
プランテーション植民地時代に始まった大規模単一栽培(モノカルチャー)。熱帯の商品作物天然ゴム・油やし(東南アジア)、カカオ(西アフリカ)、コーヒー(ブラジル・ベトナム)、茶(インド・スリランカ・ケニア)、バナナ・さとうきび

2. 主な農産物と生産・輸出国

まずここだけ

品目生産上位輸出上位ポイント
中国・インド・バングラデシュ・インドネシア・ベトナムインド・タイ・ベトナム生産の約 9 割がアジア。自給用が多く貿易量は少ない
小麦中国・インド・ロシア・アメリカ・フランスロシア・アメリカ・カナダ・フランス・ウクライナ・オーストラリア広く作られ貿易量も大きい。南北半球で収穫期が違う
とうもろこしアメリカ・中国・ブラジルアメリカ・ブラジル・アルゼンチン・ウクライナ飼料・バイオエタノール。コーンベルト
大豆ブラジル・アメリカ・アルゼンチンブラジル・アメリカ油・飼料。中国が最大輸入国
コーヒーブラジルベトナム・コロンビア・インドネシア高温で雨季乾季、高地。テラローシャ
カカオコートジボワール・ガーナ・インドネシア西アフリカの熱帯
中国・インド・ケニア・スリランカケニア・中国高温多雨の丘陵・排水のよい土地
天然ゴムタイ・インドネシア・ベトナム東南アジア
油やし(パーム油)インドネシア・マレーシア森林破壊の問題
綿花中国・インド・アメリカ・ブラジル乾燥に強い。レグール土・黒土地帯
牛(頭数)ブラジル・インド(ヒンドゥー教で食べないが頭数は多い)・アメリカ
中国・インド・オーストラリア羊毛:オーストラリア・ニュージーランド乾燥帯・温帯の草原

見分けのコツ:中国・インドが 1・2 位で貿易が少ない → 。ロシア・ウクライナ・カナダが目立つ → 小麦。アメリカが突出 → とうもろこし。ブラジル突出 → 大豆・コーヒー・さとうきび。西アフリカ → カカオ


3. 食料問題

ここまでできれば十分


4. 農業統計の計算

ここまでできれば十分


5. よくある間違い


6. 自己チェック

  1. 農業の自然条件・社会条件の例を 3 つずつ言えるか
  2. 自給的・商業的・企業的農業の類型を地域つきで言えるか
  3. 米・小麦・とうもろこし・大豆・コーヒー・カカオの上位国を言えるか
  4. 緑の革命の成果と問題を言えるか
  5. 日本の食料自給率(38%)と低い理由を言えるか
  6. 自給率・土地生産性・労働生産性を計算できるか

7. 小テストへ

→ 小テスト(gt-04

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参考資料

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